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日々の内側
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「薔薇記」を終えて
13-0330

「ブログ持ち」を自称していた私ではあるが、まがりなりにも更新しているのはこのブログだけで猫サイトはほぼ休眠状態、薔薇関連の「薔薇記」もシーズン中のみという状態がここ数年続いていた。


広告が入るのを嫌って有料ブログが多いが、更新時期に来ると「あと1年やってみようか」とそのままずるずると今に至っている。


当ブログも毎日更新しなくなった。そろそろ他のサイトも整理した方がいいと思っていた矢先、「薔薇記」などを借りていたサービス業者が今のサービスを終了するという知らせが入った。新しいサービスへの移行も選択できたのだが、この際ここいらで一区切りつけるためそれらは今月いっぱいで終えることにした。


いずれも気ままに写真を撮って、気ままにアップしていただけのサイトである。管理者らしいこともほとんどする必要もなくまことにラクチンではあったが、それなりにいろいろな思いでもある。また、コメントを残してくださった方々だけでなく、そっと見ていてくださった方も幾人かはいるだろうと思うと、突然やめて申し訳ないような気もする。


ネットに関わり始めてどれくらいの歳月が流れたのだろう。今でも情報入手から暇つぶしまで様々な理由でネットは生活にかかせないものになっている。写真をもっと撮るようになりたいし、そうすればまた違うプレゼンテーションもやりたくなるかもしれない。


なお、「薔薇記」は終えるが、薔薇だけでなく植物全体への興味は失っていないので、急遽無料のブログを登録してみた。もちろん(!)気まぐれ更新ではあるが、よろしければ時々のぞいてくださるとありがたい。また、写真のみのサイトもずっと更新しないまま残っているので、こちらもしばらくは放置する。


●新しいサイト・・・「木と草と花と・・・

●写真のみのサイト・・・「FLEUR FEUILLE FRUIT」「Monologue

| - | 17:24 | comments(0) | - |
談志と枝雀
13-0328

相変わらず落語を聴いている。テレビは面白くないし、ラジオだって時間帯によってはちっとも面白くない。なんとなく音楽を聴く気分にもなれず、ひたすら落語を聴いている。


が、もちろん私はまだ聴き始めたばかりのド素人である。だから、思うことがあってもそれが的外れかもしれないとも思う。しかし、的外れかもしれないから書かないのも面白くない。だって、主観で書かれたものの方が読んでいて面白いから。独断、偏見に満ちていても、それを客観視できていればそれでいいと思う。


とうことで、今日は談志と枝雀についてちょっと書いてみたい。


YouTubeやニコニコ動画を最近よく利用しているが、動画であれ音声だけであれ、とにかく賑やかなのが談志と枝雀だと思う。テンポが速いし身振り手振りが派手。客をどんどん自分の世界に引き込んでいく才能は両者ともすごいものだなぁと思う。が、受ける印象が全く違う・・・というか対照的であるのが面白い。


談志の落語は、枕に時事ネタを持ってきたりすることもあり、理屈っぽいと思われがちである。たぶん理詰めに考えられたものではあるのだが、その奥にそれを突き抜けた鋭い感性を私は感じる。逆に、枝雀の芸は「誰にでも笑ってもらえる平易さ」を旨とし、大衆的なアプローチをしているが奥には感性よりも知性を感じる。


結局のところ、頭で考えることに帰結してしまったところに枝雀の悲劇があるように思われるのだが・・・これはもちろん私の今時点での私見。一方、談志は自ら「狂気」ということに言及しているが、その「狂気」を静かに見つめる目を持っていたように思える。体力、気力の衰えはだれしも逃れることができないが、それに絶望することなく、時には「成り行き」に任せて人生を全うしたのが談志だと思う。


好みは分かれるだろうが、私はやはり談志贔屓。江戸っ子気質(と自分では思うもの)が多分にあるので、どうしてもそうなってしまうのだろう。また、時折見せる笑顔が最高にステキで、あの笑顔みたさに談志フリークになった人も多いのではないかと思う次第。談志高座に上がった時と噺が終わった時、もしかしたら誰よりも深い頭を下げるが、その姿を見ているうちに泣けてくるような気持ちになることもある。


上手下手もたいせつだろうが、落語は芸の中に人間性を見る楽しみがあるものなのではないか。いやはや、当分落語から離れられないようだ。

| - | 20:36 | comments(0) | - |
桜狂想曲
13-0326

友人に会うため中目黒まで出かけた。改札前で待ち合わせをしたのだが、すごい人でびっくり。目黒側沿いの桜が有名なので、毎年この時季になると人が格段におおくなるが、今年は例年になく多い。東横線が副都心線に乗り入れたからだろうか。


危懼していたとおり、お目当ての店は行列しており断念。次の店も並んでいたが、どこへ行っても同じこと、と諦めて待つことにした。待つこと30分くらいでようやく入店。美味しいランチを奢っていただいた。


それにしても、この人出は何なのだ。桜の時期になるといつも思うのだが、何故人は桜が咲くとかくも集まってくるのだろうか。春の到来を喜ぶ気持ちもあるだろう。暖い陽気に身体が素直に反応するということもあるだろう。もちろん、桜の花に対する愛着もあるだろう。

しかし、いつも私はこの混雑に出会うと微かな狼狽を感じてしまう。素直でないからなのか。それとも単に人ゴミが嫌いだからなのだろうか。


桜の魅力は計り知れない。昼間大勢の人ゴミの中だからこそ、心穏やかに見られるのかもしれないな、とも思う。夜、誰もいない道筋に咲き乱れる桜の中を歩くことを想像すると、なんだか私は怖いような気がする。


今日はもう散り始めていたから、この落ち着かない気持ちももうすぐ収まるだろう。ソメイヨシノが終われば、おおらかなヤマザクラ、そしてサトザクラの季節になる。新宿御苑のサトザクラと青森のヤマザクラを今年はじっくり堪能したい。

| - | 22:41 | comments(0) | - |
木を切る者たち
13-0324

何年、いや何十年、もしかしたら100年以上生きてきた木を簡単に切る・・・この行為を私は

どうしても許すことができない。真新しい切り口を見せる大木に出会うといたたまれなくなる。木は根元近くからばっさりと切っても血を流すことはないが、見えない大量の血が流れているようにさえ見えることがある。


木を切る理由はいろいろあるだろう。どうしても切らねばならぬ理由もまたあるだろう。が、私が見てきた無残な姿の数々のうち、それは指を折って数えられるほどのものだったような気がしてならない。


多くは、「邪魔になったから」「倒れると危ないから」「見栄えがよくないから」といった

実に身勝手な理由からなのではないか。植えておいて、その周囲をコンクリートで覆い根の発育を悪くしておいて、邪魔だからといって無闇に枝を切っておいて、危ないとか成長が見込めないとかいう理由で簡単に切ってしまう。


マンションに隣接する市民の森は、一昔前まで入るととこか怖い感じがしたものだ。息子が

小さかったころ一緒に行ってみたが、聞こえるのは蝉の声だけ。鬱蒼と茂る葉の下で森は

ひっそりと静まり、姿の見えない蝉の声だけが時雨のように降り注いでいた。


虫網をもって勇んでいた息子の表情が硬くなり、「もう、帰ろうよ」と言い2人でそそくさと帰ってきたものだった。


市民の森というくらいだから自治体によって管理された森であるに違いない。しかし、普通の公園とは一線を画するものであって欲しいと思い、いつまでもどこか怖い場所であってほしいと願っていた。しかし、ここ数年大木が伐採されることが多く、スカスカしてきた。木々の合間から向こうの家並みが見通せるくらい明るくなってきた。散歩やジョギングをするにはその方が安心できるのかもしれないが、これ以上伐採されればもはや「森」ではなくなる。


大きなヤマザクラの木が私が知っている範囲で2本ある。とても大きな木なので、花はほとんど見えない。いつも道に花びらが落ちているのに気づき、「ああ、花が咲いているのだ」と

思う。それでも、そこにあるというだけで嬉しくなる存在だ。


街路樹の根元を彩る植物が、まだ花が咲いているというのに次のものを植えるために根こそぎ抜かれていくのもちょっと淋しい。が、それらの草花はいわばひとつの素材として商品化されたものともいえるので、心の痛み具合は軽い。


木は長い年月を耐え抜いて生きている。たとえ人が植えたものであれ、いや、人が植えたものであればこそ、無闇に切るものではない。森を健全に維持させるための伐採ならいざ知らず、人の都合優先で機械的に切られてしまうのは堪らなく悔しい。


写真は公園の遊具スペース近くにあった大きな欅の木。周りを丸く囲われており、「うすみけ」と呼んでいた猫にここでエサをやったりしていた。場所を心得ており、こちらの姿をみかけるとこの木の方へ走ってきたものだ。久しぶりに公園に行ったらこの姿である。


「うすみけ」も去年世話をしていたKさんに見取られて世を去った。そしてこの木も。今日あたり花見客で賑わっているだろうが、どんどん味気ない公園になってきている。

| - | 16:32 | comments(0) | - |
迷路と万年筆
13-0321-2

用事があって青山方面に出かけた。下車駅は「青山一丁目」駅。銀座線か半蔵門線を使うのだが、新しくなった東横線渋谷駅からどれくらいかかるか自身で体験したくて銀座線を選んだ。半蔵門線の方が若干所用時間は短いと思うが、好きな路線なので半ば意地である。


東横線の渋谷駅ホームから銀座線ホームまで約6分。エスカレーターは歩かずそのまま立っている状態でそれくらいだ。一部階段を使うが急いでいなければさほど苦にならない。エスカレーターを歩いて上ってしまえば(これ、よくないらしいが)もう少し時間は短縮できるだろう。


時間のことよりも、銀座線までたどり着くまでの複雑な順路に驚いてしまった。案内表示が至るところにあるので迷いはしないが、表示を見ずに行くには毎日通らなければだめだろう。覚えるまでに相当時間がかかりそうな気がする。まるで迷路である。


比較的新しい路線、たとえば大江戸線などを使っても同じだが、今回の複雑さは特にひどいと思う。はじめてなのでなおさらだろうが、若い人はいざしらず私のような中年以上の者にとってこれはやはり負担としかいいようがない。


ところで、用事というのは馬鹿馬鹿しい用事で、何のことはない落としものを受け取りに行っただけなのである。先週某ホールに仕事で行った際、スタッフ席に万年筆を落としてしまったのだ。


落としたのに気づいたのが翌々日になってからで、すぐホール事務所に連絡したが今のところ届けがないとのこと。一応こちらの連絡先は伝えたが、半ば諦めていた。

落としたのはさほど高価なものではないが、限定販売されていたペリカンのスーベレーンM400茶縞である。ペリカンのスーベレーンといえば緑縞が有名だが、私はこの茶縞が一番好きで復刻版として発売された時に入手したもの。現在では手に入らないので落としたのがひどく悔やまれた。


もしかしたらオークションに出ているかと思って見てみると、安くなっているどころか倍近くの値段になっていてこれはもう持てないなと思った。だから出てきたという連絡が来た時には嬉しいのなんのって!


落とした原因はペンケースに入れず手帳にクリップで挟めていたことだと思う。慌てて手帳を出した時に落ちたのに気づかなかったのだ。これからは必ずケースに入れ、十分注意して持ち運びたい。

| - | 19:42 | comments(0) | - |
最期の桜
13-0321

予想以上に早く桜が咲き始めた。4月になってから花見の計画を立てている人たちは大慌て

かもしれない。今年は桃と桜が同時に咲いているが、以前ははっきり順番があったように

思う。特に桜を、というわけではなく、久しぶりに花を見たくなってカメラを持って散歩

に出た。


わがマンションに隣接する市民の森を通り、桜がたくさん植えてある公園へ。市民の森

はここ数年度々伐採を行っており、以前感じたような鬱蒼とした雰囲気が薄れてきた。

犬の散歩やジョギングに通る人がけっこういるので見通しをよくしたのか。


先々週だったか毎年恒例の「桃まつり」が行われた広場では花桃が満開。梅はすでに終わり

土佐水木、辛夷が終わりかけている。海棠は今週末あたりから咲き始めそう。


公園に入るとソメイヨシノがほぼ七分咲き。「桜祭り」が行われる広場に向かう坂道にも

数本の桜があるのでそちらから入っていくと、木になにやら張り紙がしてある。曰く、

樹木医に見てもらったところ倒木の危険性があるとのことなので、今年の花が終わったら

伐採する。どうぞご理解を。とのこと。その木はいつだったか台風か何かで大幅に枝折れ

したもので、樹型はみっともないがそれでも毎年花を咲かせている。幹の太さから見て

相当前に植えられたと思われる。


毎年その木を見ると、大きな困難に出会っても毎年花を咲かせる姿に感動したものだ。

倒木の危険性があっても、公園を利用する人に被害が及ばないようなんとか工夫する

ことはできないのか。これで最期とも知らず咲く花を何ともいえない気持ちで眺めた。


広場に向かう途中にも何本か張り紙がしてあり、数年前植えたと思われる細い木には

樹木医により生育状態が悪く回復の可能性がないと診断されたため伐採、とあった。

樹木医とは何とか木を生かそうとする職業ではなく、木の殺処分を決定する仕事なのか!

となんだか腹立たしくなってきた。


ざっと公園を回ったが、倒木の危険性があるとのことで伐採を予定されているソメイヨシノ

がかなりの数あった。ほとんどが古い木で、花の数が少なかったり木が大きすぎて花が

人の目に触れにくいように思うが、それでも懸命に毎年花を咲かせているものを・・・

なんだか一気に気持ちが落ち込んできて、空は晴れてきたというのに重い足を引きずる

ようにして帰宅。当分その公園は通りたくない。


| - | 15:33 | comments(0) | - |
薔薇は「木」である
13-0318

わが家のささやかなベランダの薔薇も次々と芽吹きはじめた。昨年の夏から冬にかけては、ことのほか放置状態だったのに、春が来れば芽吹いてくる。その様子を見るにつけ、自分を責める気持ちと薔薇という植物の生命力への感嘆が同居する妙な気分になっている。


立派な花を咲かせたり、多くの花を咲かせるには丁寧な管理が必要だ。が、それをさほど望まなければ私のようなズボラ管理でも薔薇はなんとか生き残る。


ところで、薔薇というとやはりあの華麗な「花」をイメージする人が多いのではないだろうか。何枚あるかわらかぬくらい重なる花びらや多彩な色から、まさに花の女王ともいえる地位を誇っているように思われる。薔薇の花が嫌いだという人は少数派だろうし、今ではかなりカジュアルになってきたもののまだ「高級な花」というイメージは残っているような気がする。


私の薔薇観はそれらと大きな開きがある。もう何度も書いているが、私が薔薇に求めるのはまず葉の美しさであり枝ぶりである。花にももちろん好みがあるが、葉や枝ぶりに比べると優先順位が低い。だから、手入れの悪さが禍して花が咲かなくても仕方ないと諦めることができる。もちろん咲いた方がいいが、あまりに多くの花がついてしまうとその過剰さを鬱陶しく思ったり、不安になったりする。


最近ふと気づいたのだが、私にとって薔薇とは「花」ではなく「木」なのだ。常に身近に木を感じていたいというのはかなり昔からの性癖で、薔薇を育てはじめても結局のところ薔薇に「木」としての魅力を求めているのだと思う。


去年一番に咲いたのはロサ・プリムラという黄色い一重の原種だった。小さな葉、鮮やか過ぎない黄色の明るい花、その後に実る丸く赤い実。すべてが気に入っている。新苗で入手してもう5年くらい経つだろうか。この3年植え替えもせずにいるが元気で、来年こそ新しい土を奢らなくてはと思っているところだ。これがないと淋しいのでもう一鉢、と思ったが売っているところがない。はて、どこで買ったのだろう。


今年もあまり無理せず、自分らしい楽しみかたで薔薇を見つめたいと思っている。

| - | 18:12 | comments(2) | - |
ブルース?
13-0317

音楽のジャンルはいろいろあるが、いざ「ジャズとは?」「歌謡曲とは?」と問われると正確な概念を説明することができない。なんとなく「こんなのがジャズ」あるいは「ジャズと言われているからジャズ」程度の認識で聴いていると言ってもいいような気がする。


調べてみればそれぞれにちゃんとした定義はあるのだろうが、それを知らずとも楽しめるし、知れば知ったでかえって面倒なことを考えそうなので普段はそこまでやろうとは思わない。


が、今まで何度か疑問を感じていたので「ブルース」についてはちょっと調べてみた。私の(ひどく)ざっくりした定義は「黒人の労働歌が原点の曲想」で、「ジャズ、ロックの分野が多大な影響を受けている」程度である。


wikiでは、

ブルース(Blues)は、米国深南部アフリカ系アメリカ人の間から発生した音楽のひとつ、またはその楽式19世紀後半頃に米国深南部で黒人霊歌、フィールドハラー(労働歌)などから発展したものと言われている。アコースティック・ギターの弾き語りを基本としたデルタ・ブルース、バンド形式に発展したシカゴ・ブルース、ロックと融合したブルース・ロックなど、時を経て多様な展開をしている。本来の発音はブルーズ[blú:z]で、作為的にbluezと綴られる事もある。

と定義されており、基本的な構成として12小節形式(ブルース形式)で綴られる詩が多く、歌詞は身近な出来事、感情を表現したものが多い。日常の幸せなことや憂鬱なこと(blues)を12小節二乗せて歌う、となっている。


旋律についても「一般的にブルー・ノート・スケールと呼ばれている5音階で即興的に演奏される・・・」とあり、ブルース特有の「音」というのがあるらしい。


私の認識はまあまあ近いということになるが、世の中(日本)には全く違う「ブルース」があって、何故なのかわからない。演歌や歌謡曲のジャンルで「○○○ブルース」などというタイトルを付けられている曲がそれだ。


たとえば、若い方はご存知ないであろう「別れのブルース」を筆頭に、「伊勢佐木町ブルース」(青江三奈)、柳ケ瀬ブルース(美川憲一)、港町ブルース(森進一)、「中の島ブルース」(クールファイブ)などなど枚挙に暇がないほどわけのわからない「ブルース」がある。歌謡曲以外でもフォークの神様・岡林信康の「山谷ブルース」、グループサウンスでは「マドモアゼル・ブルース」(ジャガーズ)、「本牧ブルース」(ゴールデンカップス)、私が好きな荒木一郎の「君に捧げるほろ苦いブルース」などがある。


なにゆえこれらがブルースなのか。歌詞の内容からして楽しい内容ではなく、悲しさや淋しさを歌ったものが多いので憂鬱(=blues )ととらえて名付けられたのだろうか。海外のものをさっと取り込んで自国に合うよう変えていくのが得意な民族ではあるが、やはり違和感を感じてしまう。


けっこういい加減な感覚で使っているような気がしないでもないし、それはそれでいいかという気持ちもなくはない。が、なにゆえこれほど「ブルース」が溢れているのか不思議にも思う。日本人の感性にぴったりくるイメージなのだろうか。はてさて。


| - | 17:36 | comments(0) | - |
さよなら、渋谷駅
13-0315

東急東横線の渋谷駅が地上から地下深くへと移転する。地上駅を利用するのは今日が最後と

いうことで鉄道ファンが押し寄せているという。副都心線との相互乗り入れのため地下5階

に駅が移るが、そもそも副都心線をほとんど利用しないし、池袋方面にもとりたてて行かないので、全く嬉しくない。


今回の乗り入れについてだけでなく、ここ数年活発に行われている「相互乗り入れ」もそろそろ終わりにしてもらってもいいと思う。昔の人間だからなのか、これ以上アクセス方法が複雑になるとかえって面倒なのだ。


地上の渋谷駅は、若いころから・・・というより子どものころから数え切れないほど利用している。20代まで買い物はほとんど渋谷で済ませていたし、買い物以外でも渋谷を経由して出かけることが非常に多かった。こうしてなくなると思うと俄然淋しくなってくる。


ホームが4つあるので、電車を選べば必ず座って帰ることができた。「こんど」「つぎ」等々と表示される電光掲示板を見上げて何番線に乗るか決める。それがもう習慣になっている。


東京メトロの中で一番好きな銀座線へのアクセスが極端に悪くなるのも残念。今は東横線の中央改札を出てまっすぐ歩き階段を1階分上ればすぐに銀座線に乗れたのに、これからは地下5階から地上3階だ。つまり8階分を上り下りしなくてはいけなくなる。


通勤通学に便利になると喜ぶ人たちも多いと思うが、個人的には憂鬱。しばらく渋谷方面には行かないようにしようと思うが、どうなることやら。そうそう、日比谷線の東横線乗り入れが終わりになるのもかなり痛い。本数は少ないが菊名まで行く日比谷線は中目黒で降りる必要がなくてよかったのに。


しばらくは東横線に乗る人たちの雰囲気がどのように変わるのか観察することを楽しむことにしよう。

| - | 17:30 | comments(0) | - |
初読・再読
13-0312

「初読」なる言葉があるのかどうか知らないが、とにかく初めて読むこととする。


読書は若いころに較べたら費やす時間、集中力が衰えたものの依然として好きである。そして当然ながら紙の本に限る。電子書籍は読んだことがないが、たとえば青空文庫などで読んでいると目ばかりが疲れて読んだという充実感がない。


少し前「冷血」(高村薫の方ね)について書いたが、その後「親鸞」(五木寛之)を読み、「暗い森」(神戸連続児童殺傷事件を取材した朝日新聞大阪支部編)を引っ張り出して読み、澤田ふじ子の「花僧」「空蝉の花」を連続して読み、つい先日「談志歳時記」(吉川潮)を読み終わり、現在「人生、成り行き〜談志一代記」{立川談志・吉川潮)を読んでいる。この勢いで談志関係の本を次に読むか、それともだいぶ以前に読んだがすでに手元には

ない「狂人日記」(色川武大)を読むか・・・まだ決めていない。


本の数をできるだけ増やしたくないので今まで持っていた本の再読を試みているが、先述のうち半分くらいが再読でもう半分は初読。まだまだ読みたいと思っている初読本があるので、どいうしようかと思っているところだ。


私にとっての読書は勢いが大切で、「読みたい!」と思ったらいますぐにでも読めないとかなりのストレスを感じる。再読本もそうなので、「借りてくる」という選択がしにくい。「もうこの本は絶対といっていいほど再読しないな」と思う本は今まで何度も処分してきたので、現在ある本のほとんどが「ある日突然再読したいと思う可能性」を秘めている。死ぬまでにそのうちのどれくらいを再読するかはわからぬが、可能性がある以上なかなか捨てられない。


しかし読書もいいが、そろそろ暖くなってきたので散歩に力を入れたいとも思う。とにかく歩くことを積極的にしたい。近所の河津桜(たぶん)が満開になってきた。辛夷も咲き始めた。会いたい人も何人かいる。時間はけっこうあるので、どんどん出かけよう。そしてどんどん読もう。

| - | 21:27 | comments(0) | - |
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