カラーカウンセリングで私のメインカラーは黄色!と聞いてから、黄色という色への意識が高まってきた。とっても積極的に黄色を取り入れるところまではいっていないが、今まであまり気づかなかったことに気づいたりはしている。
たとえば、花。私は品種を問わず白い花を最上とするが、次に好きな花の色はというと黄色だということに気づいた。黄色といってもいろいろだが、あまり強い黄色を除外するとかなり黄色い花が好きなのだ。
これは少し気づいていたようにも思う。何故なら、わが家にある薔薇のうち白について多いのが黄色あるいは黄色系といわれるもので、ピンクの花はほとんどない。花屋で買う花も、白や黄色、時にブルー系の花は買うがピンクの花はほとんど買わない。
どうしてだろうと思うに、たぶん白や黄色の花の方がナチュラル・・・というか原種に近い花は白や黄色が多いからだと思う。もちろん原種でもピンク色の花はあるが、白や黄色の方が野趣があり私好みである。
着るものや身に付ける小物などは遊びの要素としてピンクを取り入れることが多い。そんな時も「甘さ」を求めるというよりもアクセントとしての差し色を求めており、淡いピンクよりショッキングピンクの方が多いように思う。
春の花といえば桜を思う人が多いのだろうが、桜がもてはやされているころ、ひっそりと咲く黄色い花が好きだ。桜に先駆けて咲くマンサク、ロウバイ、ヒュウガミズキにトサミズキ、みんな色調の差こそあれ黄色である。
また、早春に咲き始める求婚植物にも黄色が多い。先日青森に行った時、八戸から出るバスに乗っていると畑の脇や人家の庭先に水仙が実に見事に咲いていた。最新の園芸品種ではないごく一般的な水仙なのだが、それらが輝くように咲いている姿はまさに春の歓びそのものである。
今、わがベランダではロサ・プリムラが花盛りを迎えている。他の薔薇にさきがけて咲く黄色い薔薇はいくつかあるが、私はこのレモンイエローの一重の花が一番好き。その名の通り、春一番に明るい陽射しを喜んでいるかのように咲く。小さな瑞々しい葉とよく調和し、紫褐色の枝もまたいい。
今年はほとんど何の手入れもしていなかったのだが、どういうわけか例年になく花付きがよく嬉しい驚きを感じさせてくれている。秋には実が赤くなり紅葉もする。いいとこずくめの薔薇である。薔薇の楽しみかたは人それぞれだが、私は花だけでなく花木としての姿や葉の様子、実の様子、秋の姿など全体的に魅力的な薔薇が好きだ。一年に何度も咲く必要はなく、他のほとんどの花木がそうであるように春の一季咲きで十分満足。
原種とそのハイブリッドをのぞくと、黄色い薔薇とえばノワゼット系かティー系の薔薇になろうか(オールドローズの場合)。これから、去年見事な花を見せてくれたイエロー・ティ、アリスター・ステラ・グレイなどが咲くと思う。イエロー・ティはちょっと遅れているのかまだつぼみが見えないのがちょっと心配。もし咲かなかったら、鉢から抜いて調べてみなくてはと思っているところ。小さなロサ・バンクシアエ・ルテスケンス(モッコウバラの黄色一重)は数年後のお楽しみ!