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日々の内側
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TOM WAITS
10-0930

テレビドラマは滅多に見ないが、去年の秋(だったかな?)に放映された「不毛地帯」は見ごたえのあるドラマとして記憶に残っている。原作を読んだということもあり、毎週楽しみにしていたのだが見られない日、忘れていた日もあり全編を通して見ることはできなかったが。


先日TSUTAYAに行った時、ふと思い立って最後の3編を借りてきてその日のうちに見終えた。唐沢寿明という俳優は以前からおもしろい人だなと思っていたが、原作に登場する壱岐正のイメージにぴったりのような気がする。同じ原作者の「白い巨塔」の主人公・財前五郎に関しては、私の中では未だに田宮二郎のイメージが強い。しかし不毛地帯は今後またドラマ化されたとしても唐沢イメージをずっとひきずるような気がする。


毎回エンドロールで流れるトム・ウェイツの曲を聴くのも楽しみだった。採用されていた曲は「Tom Traubert's Blues」。


トム・ウェイツと出会ったのはだいぶ前で、デビュー版の「Closing Time」と「The Heart of Saturday Night」はLP版で持っている。後者はCDも持っていたはず・・・ということでさっそく探して聴いてみた。


ごみごみした裏町の、さびれた酒場の、そのまた奥のピアノにもたれて酔いどれた男がけだるく歌うブルース・・・というような雰囲気が大好きで、若いころはよく聴いたものだ。いまにも眠りこけてしまいそうな弱々しい声で「1、2・・・」とカウントした後で流れるピアノのメロディ。酒で荒れたようなしゃがれ声。「酔いどれ詩人」が紡ぐ、しがない暮らしの悲喜こもごも。あの雰囲気はトム・ウェイツならではのものだとあらてめて思った。


ミュージシャンの間ではトムのファンは多かったらしく(今でも?)、いろいろな人がカバーしており、たとえば「Tom Traubert's Blues」はロッド・スチュワートやボンジョビがカバー。キース・リチャーズも彼を高く評価したらしい。端役ではあるが味のある俳優として映画にも出ており、なんだかんだ言ってもかなり才能がある人だといえるだろう。


困ったことに、トムの曲を聴きはじめると何故だかウイスキーが飲みたくなる。他の酒ではだめで、とにかくウイスキー(^.^;)それも、できればロックで。


昨日はKさん、Sさんと早い時間から日本酒を飲み、ハイボールで〆たつもりが地元でまたビールというちゃんぽん飲みをしてしまった。二日酔いにまではならないが、なんとなくだるい。今夜はトム・ウェイツを聴かずにおこうかな。


*Tom Traubert's Bluesのライブ版はこちら

玉乃光酒造の直営「酒蔵」に行ったのは二度目。おいしかったです。

| - | 13:05 | comments(2) | - |
T君のこと
10-0929

物思いの秋だからというわででもないだろうが、秋風が吹くころになると昔知っていた人を思い出す。


思い出を手繰っていくうちに、それらの人たちは今会おうと思えばすぐに会える人たちよりも親しみを感じさせ、ふともう一度会ってみたくなる。しかし、心からまた会いたいと思う人に限って、すでにこの世にいない。


高校2〜3年の時に同じクラスだったT君もその一人だ。少し前、何かの拍子に彼のことを思いだし、好きだと言っていた「けれど生きている」(かぐや姫)をYouTubeで探して聴いてみたりしていたら、同じクラスの女友だちに会う機会があり、私が知らなかった彼の姿を語ってくれた。


サッカー部に入っていたことは知っていたが、ゴールキーパーだったことは言われてはじめて「そうだったかもしれない」と思う程度で、私は彼のことをほとんど知らなかった。他の選手たちがグループで練習をしている時、キーパーである彼は黙々と一人で練習していてかわいそうな感じがした、と友だちは言った。練習のあい間に教室に顔を出し、おしゃべりしていた女子たちと短い会話を交わしてまた練習に戻っていったという。


その女子たちの中に私はいたのだろうか。全く覚えていない。


私が覚えているT君は、ちょっと怒ったような顔をして唐突に話しかけてきたことと、卒業してからこれまた突然私のアルバイト先であるドーナツ屋に来店して驚いたことくらいだ。大阪の大学に進学したのは知っていたので、まさか会うとは思わなかった。


こちらは仕事中だったのでろくに話はしなかったが、入ってきた様子からあきらかに私がそこでバイトをしていることを知っていたのだと思う。大学の自動車部に入ったことなどを聞き、「またね!」と言って見送ったが、それ以来彼に会うこともなかった。


高校時代は私にとって、ある意味で暗黒時代というか周囲に対する興味がほとんど持てない時代だった。友だち付きあいはしていたが、表面的な付きあいに留めて自分を閉ざしていた。そんな私だから、あの時は気付かなかったのだ。T君がとてもシャイな人だったということに。大学に入り、突然バイト先に来た彼と話してはじめて、私はそれを知り、もっとゆっくり話せる機会があればいいと思ったものだ。


しばらくして、彼の訃報を聞いた。心臓発作だったとのことだったが詳細はわからない。地元で行われた葬儀にも行かなかった。なぜ行かなかったのかも今となっては思い出せない。それなのに、長い年月を経た後になって時折彼のことを思い出すのは何故だろう。


「オレはさ、“けれど生きている”が一番好きなんだよね」と彼は言った。私が友だちとかぐや姫の話をしている時、斜め後ろの席から唐突に。思えば、何度か彼が話しかけたそうにしていたような気がする。それなのに私はそれに気付かぬふりをした。たぶん。何故だかわからないが、人と関わることが億劫だったのかもしれない。


そうだ、そういえば時々彼は斜め後ろの席で、独言にしてはバカに大きな声で何かを言っていた。もしかしたら、何か反応してほしかったのかもしれない。うるさいなぁと思ったことがある自分を思い出し、申し訳なかったと素直に思う。


しかし、もっと話していれば、と後から思ってももはやその機会はない。無愛想を詫びる機会もない。


人生に始まりと終わりがあるなら、見届けてみたい・・・「けれど生きている」にはそんな歌詞がある。20歳になるかならないかで人生を終えてしまったT君がこの曲を愛したと思うと、なんだか泣けてくる。もちろん涙を流して泣くわけではないが、泣けてくる。そして胸の内で「ごめんね」と呟く。

| - | 06:36 | comments(0) | - |
幇間の芸
10-0928

先週末、仕事半分なのがちょっと残念だが「おいしい料理とお座敷遊び」をテーマとした宴会に参加してきた。


毎年8月に催されているイベントだが、今年は某宴会場が9月に入ってからリニューアルオープンしたので遅めの開催になったらしい。以前は建物の外観に合わせて純和風の総畳敷きだったのが、豪華な絨毯に代わり、壁、天井、その他の設えにも白木をふんだんに使った豪華なインテリアに変身していた。


献立は、以下の通り。

●先付・・・トマトのゼリー寄せ

●旬の肴・・・秋茄子と名残鱧の香梅・福子の洗いに小蕪昆布〆・縞鯵のカルパチョ・野菜  のディップ

●温彩・・・秋刀魚のサクサク揚げリゾット添え・谷中生姜のピクルス

●スペシャリテ・・・牛ヒレ肉のロッシーニ風・フォアグラのトリュフ添え

●変り幕の内寿司・・・握り寿司いろいろ・温かい柚子素麺

●甘味・・・巨峰のゼリー・季節のソルベ・マカロン・珈琲

飲み物は好きなものを選べるので、私はビール、ワイン(白・赤)


一番美味しかったのは秋刀魚のサクサク揚げとリゾット。肉もおいしかったがフォアグラはいらないかな(私は)。量もほどほどで、ほとんど完食できたのが嬉しかった。


料理とともに、浅草の芸者2人と幇間(ほうかん)のお座敷芸が披露され、芸者の踊りはあまりよくわからなかったものの、幇間の芸に感動した。なんでも今や関東では4人(5人という話もあるが)しかいないとのことで、なかなか見られる芸ではないことを思うと、「仕事半分なので・・・」などと言っていられない。


幇間は「太鼓持ち」「男芸者」などとも呼ばれ、宴席で客の機嫌をとり、自分の芸を店ながら芸者や舞妓を助けて場をもりあげる職業だ。今回は座敷ではなく広い宴会場だったが、細かい目配りをしながら客を楽しませ、場の雰囲気をどんどん盛り上げていく手腕の鮮やかなこと!修業と経験を積まないと、ああいう芸はできないと感じ入った。


正式な幇間は師匠について芸名をもらい、師の身の回りの世話や雑用をしながら5〜6年修業、その後お礼奉公を1年して正式な幇間になるとのこと。芸人の中でも特に難しい職業と言われ、「バカをメッキした利口」でないと務まらないという。話芸という点では噺家と共通するものもあるが、噺家が舞台を「高座」と呼ぶのに対して、幇間は「修羅場」というそうだ。それほど難しいということだろう。


今回は料理や芸者の踊りとセットになっていたが、ぜひ幇間の芸だけをたっぷり見てみたいものだが、その機会はあるかな?

| - | 16:22 | comments(0) | - |
BEAMS
10-0927

さすがにわざわざ出かけなくなったが、横浜に出ると駅ビル1FにあるBEAMSに立寄る。メイン・ターゲットは20〜30代なのだろうが、見て回るだけで楽しい。


今では全国的な展開をしており、扱うブランドも多岐に亘っているBEAMSではあるが、私が出会ったのは1980年代はじめころは原宿1店舗だったと記憶している。ファッション誌でも大きく取り上げられ、当時偶然にも原宿にある会社に勤めはじめたばかりだったことも

あってさっそく行ってみたものだ。


若いころからメンズのデザインが好きだったので、今に至るまでレディースのみを展開しているメーカーよりも、両方を手がけるメーカーとの相性の方がいい。BEAMSも当初はメンズだけだったと思う(違うかも。なにせ昔のことなので)。


しばらくして、たまたま立寄った原宿店の2階でとてもステキなレザーのブルゾンを見つけた。ライダーズタイプのデザインだが、イタリア製とあって革が上質でデザインも洗練されており、一目惚れだった。が、値段が値段なので(当時14万円)さすがに衝動買いはしなかった。


数日考え、もう一度見に行き、また考え・・・結局買ってしまった。メンズサイズなので大きかったが、袖口をひとめくりすればゆき丈はちょうどいい(私は手が長い)。デニムと合わせたり、ふわっとしたスカートと合わせたり、とさんざん着たので元はとった・・・と思いたい(^.^;)


しかし、年を経るに従って、その重さが負担になってきた。薄手の革とはいえたっぷり使っているので重いのだ。次第に着ることが少なくなり、夫であった人に貸すことが多くなり、結局あげてしまった。今はどうなっていることやら。


そんな思い出があるので、今でもBEAMSにはなんとなく思い入れがある。もはや私が着られるものは少ないが、自分が着なくても新しいセンスや新鮮なテイストを感じさせるものが多く行くだけで楽しい。Tシャツやシンプルなセーター、ソックスなどならまだ私でも・・・?


着るものを見て歩くことが滅多になくなった。興味がなくなったわけではないのだが、好きなものがある程度定まってきたので、買おうと思ったら目的の場所にまっすぐ行き、買えばそのまま帰る。通り掛かりに見ることはあっても、一日中着るものを見て歩くということはもうできないだろう。若いころは妹と一緒に、一日中歩き回ったものだったが。


セレクトショップというのは、1店舗だけでも様々なテイストのものが見られるので今の私には合っているのではないかと思う。BEAMSだけでなく、街に溢れるセレクトショップをのぞいてみたいなぁとも思うが、行けば行ったで欲しいものがたくさんありそうで怖い。とりあえず、偶然みかけたら入ってみるだけに留めておこうっと。

| - | 15:48 | comments(2) | - |
アラフォー女子!
10-0926

少し前になるが、ある会で知りあった30代女性のお宅の燻製パーティ(俗称「クンパ!」)に呼んでいただいた。


この春参加した会で食べた料理のことは以前にも書いたことがあるが、作り手である女性2人と最近地元で飲み、二次会で行ったバーで燻製の話が出て急遽決まったパーティで、なんとバーのオーナーとその弟さんも参加。日曜日の明るいうちから多いに盛り上がった。


次から次へと出て来る料理はみな美味しかったし、いろいろな話が聞けて(私はたいてい聞く側に回る)楽しく、出会いというのはおもしろいなぁとつくづく感じた日でもあった。お土産に抹茶味のシフォンケーキまでいただき、大満足&ほろ酔いで帰宅した。


どういうわけか、私の知りあいには所謂「アラフォー」と呼ばれる年代の女性が多い。彼女たちはアラフォーにはまだ少し間があるのかもしれないが、仕事に趣味に忙しい日々を過している若い女性と話をするのは楽しいし、刺激になっていい。


知っているアラフォー女子を1人1人思い浮かべて思うのは、みなさんとても活動的だということだ。もちろん私のあずかり知らぬ悩みなどはあるのだろうが、迷いがないというか自分の道をしっかり歩いているというか、そんな人たちがもっている輝きを感じる。


女性にとって「結婚」「出産」という出来事は人生の節目だろう。しかし、そんな節目をあえて選ばないのもまたひとつの道である。親の元を離れ1人で生きていくことはなかなか厳しく安定した経済力が求められるが、彼女たちはそんなハードルも持ち前のパワーで元気にクリアしているように見える。


自分が彼女たちの年齢のころ何をしていたか・・・出産し、3年間仕事から離れ、そして再就職し、仕事とかなりアバウトな家事・育児にあけくれていたのが私のアラフォーで、余裕などというものとは無縁だったように記憶している。


そんな自分を振り返る時、今まで通過してきた人生の節目において別の選択があっただろうかと、ふと思う。たぶん、いやほとんど確信的に、別の選択はあった。選択の連続が人生なのだといつも思っているのに、今更そんなことを考えたのはきっと目の前のアラフォー女子の輝きに目を奪われたからかもしれない。


*次は「デンパ!」(おでんパーティ)を企画中。

*今日は久しぶりに近所を散歩。

*朝涼しかったので厚着していったら暑かった(^.^;)

*それでも風が気持ちいい。正真正銘の秋が来た。

*こちらも久々・・・Walkin'、更新。

| - | 17:31 | comments(4) | - |
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| - | 05:28 | comments(6) | - |
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