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日々の内側
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おおつごもり
09-1231
・・・11月の美瑛。もう辺り一面の銀世界だろう・・・

明るく晴れてはいたが、風が思いのほか強くて寒い1日だった。「大晦日は大荒れ」と天気予報は言う。


関東地方はさほどでもないが、雪が降ってひどく寒くなる地域もありそうだ。高速道路が閉鎖されたいるというニュースを、ニヤニヤしながら聞きつつ年を越そうとしている。


午前中に嬉しい便りがあった。un filで帽子とストールを買ってくださった方から、「その後」というタイトルでメールをいただいた。売ってしまえばおしまい、買ってしまえばおしまい、と思いがちな殺伐とした世の中だが、届いたものを身に付けた感想とお礼をいただき、心がぬくぬくとあたたまった。


ものを作る喜びは、使う人がいかに楽しんでくれるかにかかっているような気がする。それを実感として強く感じさせてくれた人への感謝を忘れずにいようと思う。


手探りだらけの人生だが、どうせ手探りするなら目を閉じることなく、大きく目を見開いて手探りしていきたい。


今年1年なんとか生きてきたように、来年もまた生きていく。

さよなら、2009年。

| - | 19:53 | comments(0) | - |
天冲殺
09-1230

占いは信用しないと思っていても、「あなた、天冲殺よ!」と言われるとやはり気になる。

一昨年だったか、妹に言われてから少し気にしていたのだが、やはりこれは当たるのかなぁと思うことが多かったような気がする。


私の天冲殺は2008年の立春から2010年の節分までだそうで、まだその中で喘いでいる状態といえるだろう。


不況と天冲殺がダブルパンチでやってきて、仕事面でも私生活の面でもここ数年不安だらけの日々である。あまり気にし過ぎるのもどうかと思うので、普段は忘れるようにしている。が、「ようにしている」ということは本当は忘れていないということで、何をしても心の底から楽しめないような感覚を覚えることが多かった。


ただ、伊達に年はとっていないので、不安を上手にごまかしたり怒りを宥めたりすることは、ある程度できる。自暴自棄にならず、じっくりとかまえていればそのうち風も変わるだろう・・・と、結局はどこか楽観的な私でもある。


泣いても笑っても明日で今年も終わり。今日は例年のように1日だけの大掃除でバタバタしてばかりで、けっこう疲れた。明日はこれまた去年同様慌てて年賀状を印刷し(文案もまだ考えていない(^.^;))買い物に行っておしまいかな?


年々生活の中の季節感が失せていくが、せめて三が日はおいしい雑煮を食べたいと思っている。あとは年末に借りてきた落語のCDでも聞きながら、編み物をする正月になりそうだ。

| - | 17:48 | comments(0) | - |
軌道修正
091229

ささやかな手作りショップ“un fil”を立ち上げて、10日あまり経った。ここでしか告知していないので今のところ静かなものだが、それでもお一人、帽子とおそろいのストールを購入してくださった方があり、今はそれだけで満足している。


去年あたりから「売るかもしれない」と思いつつ編み物をしてきたが、いざ「売る」が具体的になってくると、「売れるかどうか」というある種の計算が常に頭の片隅にあった。「売れる」可能性を高めるための素材選び、デザイン、価格設定・・・そんな計算をしていると、これでいいのだと思いつつ、なんだか以前のように好き勝手にできない不自由さのようなものも微かに感じていた。


いろいろな人からの意見が聞きたくて、とりあえず身近にいる息子にも聞いてみた。アパレル関係の仕事をしてきたし、今後もその道に行こうとしているようだし、私が作るものは年齢を問わずに使ってもらいたいものなので。


息子いわく、「好きように作ればいいんじゃない?自分が作りたいものを作って、材料費にほんの少しプラスαするくらいの値段にすればいいんじゃない?」


それを聞いた時、そうかもしれないと思ったが、一方で作るのにかかる時間を考えると「ほんの少しプラスα」じゃやってけないよー、とも思った。


また、バッグの持ち手作りについて家人に協力をあおいでいるのだが、多少手がかかっても、見た目の美しさは保った方がいいのではないかとのアドバイスをもらった。市販されていいる持ち手用の革は裁ちっぱなしで端がささくれだっているのが気になるというのだ。


その時は、そこまで手をかけていたら価格に見合わなくなりはしないかと思った。たしかに、持った時の感触ががさがさしているが、そこいら辺は我慢してもらってもいいのではないか・・・などと。


が、ここ数日、手紡ぎ・草木染めの糸を気持ちよく編んでいたら、ふと、息子や家人がいったことは正解だったと思うようになった。なにより自分が楽しんで作ること。これに限る。そしてそれには、値段は少し高くなるかもしれないが、できるだけ納得のいく素材を使うこと。妥協はできるだけしないこと、自分が使いたいと思うようなものを作ることが肝要である。


当初の立ち位置がずれたのに気付いたので、軌道修正することにした。老いては子に従え、ではないが、息子のアドバイスもまんざら捨てたもんじゃないと思い、家人にも感謝したいと思った。いいアドバイザーがいて幸せだなぁ(^.^;)

| - | 17:30 | comments(4) | - |
ある手芸屋のこと
09-1228

今日は手芸屋。そして、今日の店は健在で、先日も買い物ついでにいろいろな情報を仕入れてきた。


その店は東横線の線路下にある小さな店である。ホームから階段を降りて改札を抜けると、ちょうど線路下にあたる所にいくつかの店がある。東横線にはよくあるスタイルで、突き当たりは東急ストア、その手前に果物屋、洋菓子屋、和菓子屋、揚物屋、パン屋、時計屋、持ち帰り専門の寿司屋、化粧品屋、DPE、ドトール、そして今日話題にする手芸屋が並んでいる。


いずれもかなり昔からある店で、とりたてて珍しいものを扱っているわけではない。時計屋などは、時計よりも安い傘の方が売れているような気もするし、揚物屋もけっこう遅くまで売れ残った弁当類を割り引いて販売していたりして、商売は楽ではないことを思わせる。が、つぶれることなく残っているということは、昨日の花屋とは逆に地域性に合っているのではないか。


手芸屋はそれらの店の中でも目立たない奥の方に位置し、どの店もそうであるように狭い。その狭い店の中に、様々なものを置いている。手編み用の糸、針、ボタン、ビーズなどから手芸に必要な細々とした道具類がところ狭しと並べられ、つり下げられているのだ。


店は年配の夫婦がやっていて、2人揃っている時もあればどちらか1人のこともある。たいていは、見本として展示されている様々な手作り品のサンプルを作っていて、先日もご主人が編み物をしていた。おもしろい糸だったので、編み方や針の号数を聞いたことから話しが弾み、その店の方針のようなものを聞くことができた。


たとえば、その店では一般的な、オーソドックスな毛糸はあまり置かないそうである。なぜなら、そういった糸はどこでもあるし、他店の方が展示スペースがある。まとめて欲しい場合は、ユザワヤなどに行った方が安く買える。だから、その店ではちょっと変った糸を選んで入荷するそうだ。


変った糸というのは、ラメが入っていたり、ファーのようだったり、何色かの色と何種類かの素材を合わせたような複雑な印象の糸だったりと多彩である。糸が複雑なので、編み方は単純な編み方をするサンプルが多く、編み図と手元を交互に見ながら編まなくてはならないような複雑な編み込みの作品はあまりない。


顧客層も年配の人が多く、中には今まで編み棒を持ったことがないという人もいるそうだ。小さい地元密着の店だけに糸を買えば編みたいものの編み図のコピーはくれるし、編み方が分からない場合はいつでも教える、「最後まで面倒みます」とご主人。物覚えが悪い年齢層にはありがたい。


はっきりいって、あかぬけたセンスの店ではない。が、客に対して柔軟に対応し、丁寧に教えるという姿勢はかなり評価できると思うし、だからこそ百貨店の手芸売り場が激減している現在でも残っているのだと思われる。熱心にいろいろな話をしてくれるのもいい。やりとりをしながら物を買うという昔ながらの商売はここでも生きている。


今までたいしたものは買わなかったが、これと思うサンプルを見つけたらとりあえずその店で材料を買い、教えてもらい、編み方やコツを覚えたら次は自分の好きな糸で編めばいい・・・これからは、ちょっと利用度が高くなるかもしれない手芸屋なのである。

| - | 18:09 | comments(0) | - |
ある花屋のこと
09-1227

2年前まで、時々立寄る花屋があった。地元には珍しい都会的な商品を揃え、店頭には少しずつではあるが気の利いた花苗が並べられていた。


最近いろいろなところで見かける冷蔵ケースをもたない店で、大輪の薔薇や百合などはほとんど見かけたことがない。そのかわり、雰囲気がいい新品種やエンドウ豆の花などが選ばれており、自分の好みに合うということもあって寄るのが楽しみだった。


間口が狭く、ウナギの寝床式の店内には、ドライにした様々な花や枝物、自然素材を使った小物などが置かれていて、眺めるだけでも楽しかったのを覚えている。フラワーアレンジメントの教室もやっていたようで、一番奥にあるレジの手前には大きなテーブルが置かれていた。


一昨年、たまたまその店のホームページにアクセスしたら、閉店のお知らせが掲載されていた。理由は、ご多分に漏れず商売が立ち行かなくなったから、とあった。


駅至近に青山フラワーマーケットができてからは、かなり厳しくなっていることは想像していたが、地域に根付かなかった・・・仏花を置かず、派手な花もあまり置かず、よく言えばオシャレな店だったことが地域に合わなかったことも経営難に影響していると思っている。


閉店のお知らせは、理由を簡潔に書いた後、店主の個人的な事情にまで及んでいた。そこで、30代後半くらいと思われる店主が、2人の子どもをかかえたシングルマザーであることを初めて知った。子どもは2人ともまだ小学生だという。離婚した、というよりも夫であった人は家庭を放り投げるようにしていなくなってしまったらしい。もちろん、慰謝料も養育費もない。


そのような状況で店を経営し、家庭を維持していくのはさぞかし大変なことだっただろう。


お知らせの最後に、資格を活かして(フラワーアレンジメントだと思う)就職し、またいつか自分の店を持つためにがんばるとあった。


今でも時々、かつて店があったところを通りがかるとなつかしく思い出す。今は整体院になっているようだが、かつてはハーブやオールドローズやビオラが並んでいた店を。そして、不況が長引く中でもがんばっているであろう店主だった女性に心の中でエールを送っている。

| - | 21:45 | comments(0) | - |
PHOTO WEEK 7・・・冬の光景“日向猫”
09-1226

冬は散歩をしても猫に出会う確率は低い。出入自由の飼い猫は、寒いのであまり外に出てきそうもないし、野良猫もあちこち歩き回ってはいないように思う。

冬でも猫を見つけるコツは、気持ちよさそうな日向を探すに限る。それも、風が当たりそうもない、人の目に触れにくい、囲われた場所の方がいい。

日向でくつろぐ猫を見ると、ちょっぴり幸せな気分になれる。ぬくぬく、ぬくぬく・・・
| - | 05:07 | comments(0) | - |
PHOTO WEEK 6・・・冬の光景“社会鍋”
09-1225

冬特有の音というものがあるだろうか。都心に近いところで暮らしていると、音に対して鈍感になっているのではないか、と思うことがある。

冬に飛来する渡り鳥の声もなく、北風に揺らめく木々の音もなかなか聞くことができない。電線が風に揺らされた時にたてる音は聞こえるが。

街に出ると、街ならではの冬の音がある。12月に入れば至る所でクリスマスソングが聞こえるし、救世軍のアナウンスやラッパの音も聞こえる。客を呼び込む声も、酔っ払いの独り言も。

街に出ることも少なくなったので、冬の音をさがしあぐね、とりあえずアダモの“雪が降る”なんぞを聞いている年末。
| - | 18:55 | comments(0) | - |
PHOTO WEEK 5・・・冬の光景“百日紅”
09-1224

キーンと冷たい大気。カーンと突き抜けるように晴れた空。気ままに枝を伸ばした百日紅の枝先には、わずかに残った葉と実がついていて。

百日紅というと夏のイメージだが、思いの他繊細な秋の紅葉やこんな冬の姿の方が、私は好きだ。
| - | 18:41 | comments(0) | - |
PHOTO WEEK 4・・・冬の光景“枯れ草”
09-1223

草紅葉の色もいいが、全く枯れ切ってしまった草の色も捨てがたいと思いはじめた。冬の日差しの中で見るその色は、陽の温もりを感じさせる。
| - | 08:08 | comments(0) | - |
PHOTO WEEK 3・・・冬の光景“皇帝ダリア”
09-1222

晩秋から初冬にかけて、人の背丈をはるかに超えて咲く姿は、まさに“皇帝”。ダリアは夏から秋にかけての花、という既成概念を唐突に覆すその存在感とは対照的に、花の色は淡く透き通るようなピンク色だ。

冬木立に慣れた目には奇異であり、新鮮でもある。温暖化がすすめば、春まで咲き続ける個体もでてきそうな気がする。

冬らしい風景を探そうとしても、見つけるのに苦労するようになった。そんなことにこだわるなよ、と皇帝は頭上で高らかに笑う。
| - | 17:57 | comments(2) | - |
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