2009.01.31 Saturday
冬の嵐
昨日からの雨が朝方まで残っていたが、しばらくすると雨は徐々に弱くなり、知らない間に止んだ。が、風は強く、北側のベランダの鉢植えの枝を大きく揺すぶっていた。さながら、冬の嵐の様相。どこかに残っていた落ち葉が舞い上がり、中空を舞っていた。
この嵐はもしかしたら春が訪れる前触れかもしれない。昨日の雨には、はっきりと春の気配が漂っていた。やさしい春の雨の気配が。それはそれでなかなかいいものなのだが、冬好きな私としてはちょっと淋しい。
今年の冬は厳しい寒さが予測されるということで、もっとキリリとした日が多いと思っていた。が、フタを開けてみれば、前の冬とあまり変らないような気がする。所詮、温暖化した、ヒートアイランド化した東京近辺の冬はこんなものなのだろう。なんだか物足りなく、不完全燃焼したような気持ち悪さが微かにつきまとう。
そのようなことを言っていると、北方に住む人たちから「それは甘い!」という言葉が聞こえてきそうだ。彼等の多くが暖い春を待ち望み、雪に閉じこめられた生活から早く解放されたいと願っている。
ゆえに、暖冬をかこつ人間に対する思いもわからないでもない。が、逆をいえば、彼等はこの緩い冬を知らないからそう思えるのだともいえる。お互い様なのである。
春は嫌いではないが、その先の夏が苦手なので春の訪れに対してはもろ手を挙げて歓迎する気持ちがもてない。が、春ならではの喜びもまた知っているので、憂いは憂いとして横に置き、春を楽しめればいいなぁと思う。
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