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日々の内側
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Time To Say Goodbye
08-1231

晴れ渡った、冬らしい大晦日。一年の最後の日が、こんな日であったことを嬉しく思う。

気持ちが落ち込んでいても、余裕なく振り回され疲れていても、ひたひたと淋しさが押し寄せてきても、今日のような日、陽射しの中を歩けばどこか救われ、ささやかかもしれないが力のようなものをもらえるような気がする。

私はといえば、午前中は隣町まで買い物に行き、地元のスーパーにも寄って帰宅。昼食後は大掃除(小掃除くらいだが)の最終段階である玄関と息子の部屋の掃除(思い出したくもな!)。夕方から年賀状に取り組むというなんとも慌ただしい一日を過した。

2時間もあればなんとかなるだろうと思っていた年賀状だったが、プリントしようとするとソフトが落ちるという予想外のアクシデントに見舞われた。HDの修復を図り、ソフトを再インストールしたことでなんとか解決。すると、今度はプリンターが言うことをきかない。年に一度しか使わないソフト&ハードなので、対処も戸惑いがちだ。こちらもドライバを再インストールすることでなんとか。やれやれ。

表裏を印刷し、それぞれに一言コメントを書き終えたのは、年賀状に取り組みはじめてから5時間後だった。やれやれ。全く年末ギリギリまであたふたと落ち着かず不吉な予感さえ感じたが、なんとか年内に終えられたことを「終わりよければすべてよし」だと思うことにした。

ここ数年、あれこれ落ち着かないことが多く、実りらしきものを実感することが少なかった。今年は昨年に較べれば少し落ち着いた感があると思っていたが、年末になるにしたがって不安材料が増えたようにも思える。が、じたばたしても仕方ない。来年は全力を尽くすのみだ。

仕事に関しては、その時その時の状況判断を的確にすることに努めるしかないだろう。プライベートでは、できるだけ、「モノ」よりも「コト」に金を使うようにしたいと思っている。

ともあれ、今年もあと数時間で終わり。時々振り返りながら、たまには後ろを向いたまま立ち止まりながら、歩いていこう。後ろをむいたまま歩くことはできないから。さよなら、2008年。
| - | 21:47 | comments(2) | - |
あたたかきもの、それは帽子
08-1230
・・・キューピーさんは、どんな帽子でも似合いそうだ・・・

昨日の夜出かける時、毛糸の帽子をかぶってみた。耳まで隠すと、とてもあたたかい。帽子って、こんなにあたたかいんだ、と当たり前のようなことを再確認した。

厳寒の地でも灼熱の地でもないところに住んでいると、帽子はファッション・アイテムのひとつだという印象が強い。日焼けも気にしないので、夏でも時々かぶる程度だ。が、帽子はそもそも、陽射しを避けたり防寒したりといったニーズから生まれたも
のだろう。それを確認したにすぎないのだが、なんだか嬉しい発見をした気分。

子どものころ帽子好きだったということだが、大人になってからはあまり縁がない。が、今年はけっこう被った方だと思う。ハンチングや小さいつばがついたものくらいだが、ベレーにも挑戦してみたい気持ちもある。

小学生のころの写真を見ると、ベレーをかぶっている写真がけっこうある。が、大人になってからはどちらかというと敬遠していた。先日百貨店の帽子売り場でコソコソ試着してみたが、どうにも似合わない。子どものころはけっこう似あっていたのに・・・ベレーはいろいろなかぶり方ができるので、そのうちまた試してみたい。

毛糸の帽子は似合わないと思っていた。耳当てからおさげ髪のような房が下がるデザインのニット帽、一昨年あたりからいいなぁと思っているのだが、試着するとどうもダメ。ニット帽は似合わないんだ!と半分あきらめていた。

昨日かぶったのは、スポーツ用品店で見つけた、ややゆったりしたニット帽。浅めにかぶって前髪を出すと、まあまあ見られるのでゲット。自分にもかぶれるニット帽を見つけられて嬉しい。これを参考にして今度自分で編んでみてもいいなぁと思っている。

*まあまあ、もう30日。今年もあと1日。
*掃除に手間取り、年賀状には全く手をつけていない。
*掃除の残りと買い物は明日。年賀状は・・・正月?(^.^;)
*コメントのお返事は、明日まとめてしますです。
| - | 18:53 | comments(2) | - |
気力不足
08-1228
・・・クリスマスを過ぎても並んでいるサンタたち。ご苦労さま!・・・

一応休みに入ったというのに、あれこれこまごまとしたことをやる気がなかなかでない。年賀状にもまだ手をつけていないし、部屋も・・・

年々簡略化する大掃除ではあるが、せめて年始は少しさっぱりしたい。自分の担当である仕事部屋(これは当たり前)、トイレ、風呂場と洗面所、玄関は1日でできるかな!と高を括っているせいか、なかなか手が出ない。早めにやって、大晦日はゆっくりすればいいものを・・・と自分でも思うのだが。

なかなか掃除をする気分になれない理由に、モノが多過ぎるというのがある。多過ぎるから少なくしたいのだが、それがなかなか捗らない。というか、自分のものならさっさと捨てる方だが、家族のものは勝手に捨てられない。

目の前にモノが溢れている状態というのは、私にとってかなり不愉快なことなのではあるが、生活するというのは(十二分にゆったりした居住スペースを確保できる場合をのぞく)、モノに囲まれて繰らすということでもある。妥協に妥協を重ね、見て見ぬフリをし、できるだけモノを増やさないよう気をつけるしかなさそうだ。

明日は29日。やる気がないなんて言っていられないので、少しずつ手を付けよう。年賀状の文案も考えよう。正月用に準備するもの(といってもたいしたことはしないが)も考えよう・・・と今は思っている(^.^;)
| - | 17:55 | comments(3) | - |
ピンクのダッフルコート
08-1227
・・・遠目にはミカンの仲間に見えた。実はカリンだった。たわわ・・・

唐突に、唐突な色のコートを買ってしまった。ダッフルコートは、ここ数年「欲しいものリスト」には常に入っているが、「できるだけ早く欲しいものリスト」には入っていなかったのに。モノとの出会いは突然にやってきて、金がないのに「会わなかったことにしましょう」と言えない私は愚か者〜

ダッフルコートは、アイビー少女だったころから好きだ。が、30代の時、オフホワイトのものを買い、数年してしまい込み、さらに数年して処分してからというもの買う機会がなかった。

伝統的なアイテムであるゆえ、買うのだったら万全を期して、少々値段が高くても長年着られるベーシックなものを、と思っていた。色ならグレー系がいいと思っていた。ブランドはマーガレット・ハウエルがいいかなぁと思っていた。

が、なんとピンクである。ピンクといってもいろいろだが、サーモンピンクという色だろうか、オレンジ色を帯びたピンク。ブランドは、オールド・イングランド。オークションで新品同様のものを半額程度で見かけたのが運の尽きだった。

しかし、かなり迷った。半額程度とはいえ元の値段がある程度するので、私にしたら安い買い物ではない。後悔しないだろうか。何をバカなことをやったのかと思わないだろうか。云々。

しかし、結局手に入れた。言い訳めいた理由の一つに、ピンクという色は思いの他、様々な色と合わせやすいと思ったことがある。黒、グレー、茶、青・・・合わせる色によって、かなり違うイメージを作れるという遊び心を刺激する色でもある。

もう一つの理由は、後からふと気付いたのだが、なんだか明るい色を着て少しでも明るい気分になりたかったようなのだ。何かと暗くなりがちなことが多く、自分を強く励ますのではなく、やんわりと明るい方向に持っていくには赤などの強い色よりもピンクがふさわしい。

とかなんとか言っても似合わなければ、着心地が悪ければ、すぐにでも大きな後悔の波が押し寄せそうだった。そのリスクを覚悟の上で手に入れてみれば、思いの他着心地がよく、かつ、来てみるとピンクという色があまり気にならない。不思議と。

ぽっこりしたシルエットもきれいで、さすがオールド・イングランドだと思わせる。トグル(ボタンの代わりについているアレ)も大振りの水牛の角で重量感がある。フードの大きさも申し分ない。

よぉし。もう一踏ん張りがんばって、このコートが似合うばーさんになるぞ!と思う私であった。さて、どうなることやら。

*オールド・イングランドはフランスのブランド。いいですよ。
*1867年創立だって。老舗ですね。
*20代後半にコットンのステンカラーのコートを買った。まだある。
*オーセンティックなんだけど、どこか小粋。そこがいい。
*今日は、今年一番お世話になった会社にご挨拶に。
*が、よくない話を聞いてしまった。レギュラー仕事がなくなりそうだ(T_T)
*私のせいじゃないので仕方ない。ち。
*来年は厳しくなりそうだが、なんとかしのがねばー
*夕方よりSさんと銀座でデート?
*庶民的な居酒屋で世間話をいろいろ。楽しかった。
*いろいろあるけど、元気出しましょう!
| - | 23:27 | comments(2) | - |
気持ちいい日
08-1226
・・・なかなか出番がないので、今年最後の猫写真はわが家のゴン&みかん・・

朝起きてベランダに出て、まず一言・・・「ああ、寒い!」
よく晴れた、風が冷たい一日だった。まさに冬らしい日。気持ちいい日だった。ベランダで一服している間に指が冷たくかじかんできた。自転車に乗れば、頬に当たる風が冷たいというよりも少し痛かった。それでも、久しぶりに気持ちがいい日だった。

森の落葉樹はほとんど葉を落とし、常緑樹の濃い緑色が風に揺れながら光っている。椿のような、硬質な葉が揺れる時に聞こえる、「カタカタカタ・・・」という音が聞こえてきそうだ。

上空の風はさほど強くないのだろうか。ところどころに浮かんだ雲は動かない。皇帝ダリアがいかにも堂々と咲き、道行く人を見下ろしている。コンペイトウのような、ヒメツルソバの花の上に褐色の葉が落ち、その上から山茶花の紅色の花びらが散り落ちている。わずかな隙間から、小さなタンポポのロゼット状の葉が、ちらりと見える。

師走だ、歳末だ、年越しだ、と世間は慌ただしい。派遣切りだ、休業だ、倒産だ、と暗い影ばかりが目立つ。テレビの画面には、ホストクラブで豪遊する女たちが映っている。高価なピンク色のシャンパンで乾杯しながら、ナンバー1のホストがしたたかな
微笑みを浮かべている。

惨めさに打ちひしがれている人にも、刹那の喜びを享受している人にも、等しく時間は流れている。我が身を省みれば内憂は様々に重なるが、私の上にも等しく時間が流れている。それならば、ああ気持ちがいい日だと思うだけにして、淡々と年末を迎えたい。

*やっと行ってきました。予防接種。
*医者は繁盛していた。注射1本打つだけなのに待たされたなぁ。
*夕方くらいから注射を打った腕が重くだるい。
*気がつけば体もだるい。今日は早寝した方がいいかなー
*久しぶりに「タンゴレッスン」を見た。
*サリー・ポッターが着ているフード付きのコートがいいなぁ。
*たぶん黒かチャコールグレー(映画がモノクロなのでわからない)。
*ああいうコート、欲しいなぁ。
*でも違うのを買っちゃったなぁ(^.^;)
*フード付きコートについては後日また。
| - | 19:06 | comments(2) | - |
ラストノート
08-1225

昨日香水の話を書いたら、俄然香水をつけてみたくなってゴソゴソ探してみた。年月が経過している香水はかなり変質しているのかもしれないが、人並みの嗅覚しかない私は違いがわからない。で、それを幸いにと出かける前につけてみた。同じ香りのパルファンとオー・ド・パルファンがあったが、とりあえず後者を。

付けた瞬間、なつかしい香り。ああ、この香り、この香り!ジーンズにダウンという格好には似あわないだろうが、かつて「自分の香り」として愛用した、なつかしい香りであった。

が、私がこの香りに決めた理由は、ラストノートが非常に気に入ったから。いくつかの香水を試し、この香りもその一つとして試しただけだったのだが、つけたのを忘れたころ、ふっと感じた香りがとても魅力的だった。

香水の香りは主に、トップノート(つけてすぐ〜10分っくらい)、ミドルノート(10分〜1時間くらい)、そしてラストノート(1時間以上)に分けられるという。香水の本当の香り(本領?)はミドルノートにあるらしいが、私はラストノートを重視する。忘れたころふっと香った時の驚きと、その香りがステキだった時の喜びが忘れられないのだ。

香水をつける場所についてはいろいろ言われているが、私は首から上にはつけない。主につけるのは、ウエストあたり、膝の裏、肘の裏くらい。気が向くと胸元(鳩尾の上あたり)にもつける。ちょっと動いて脈が少し速くなった時にほわーんと香るのが好きだ。

香りもひとつに決めず、いろいろ試してみたいような気もする。が、なんとなく、そう思いつつ手元にある香水に落ち着いてしまうのは、たぶんこの香りと相性がいいから・・・だと思いたい。
| - | 22:31 | comments(2) | - |
シプレ
08-1224
・・・少し前に撮った写真。今はもう葉はない・・・

ぴぴんさんのブログ面白そうな香水の本が紹介されており、私も買ってみた。まだパラパラとしか読んでいないのがなるほどユニークな評価がおもしろい。が、今は本については書かない(書けない)。もう少し読み進んで書きたいと思えば書こうと思う。

香水を使わなくなって久しい。何故使わなくなったかと考えてみたが、これといった理由は思い浮かばず、たぶん、なんとなく面倒になったのかもしれない。そんな程度なので、香水に関してはさほどこだわりを持っていたわけではなく、単にライフスタイルの変化や気持ちの向きによってふっつりと使わなくなってしまったのだろう。

が、今あらためて思い出してみると、香水とはなかなかいいものである。強過ぎる香りは勘弁してもらいたいが、そこはかとなく香りを感じた時、気持ちがふっとやわらかくなる。それが自分の体から漂う香りであれば、なおさらだろう。

かつて私が愛用していた香水は「シプレ系」に属する。「シプレ系」とは、「主にオークモスのしっとりした香りに柑橘系の香りや、ウッディなパチュリなどを加えて作られた上品でフォーマルなイメージの香り」だそうだ。パチュリとは、シソ科植物の葉から生成された精油のことらしい。

香水といえばまず花の香りを思い浮かべる。実際香水の代表的な系統に「フローラル系」があり、著名な香水も多い。香りに対する好みは非常に個人的だが、花の香りは不快に思う人が最も少ない、ポピュラーといえばポピュラーな香りだろう。香水となるともっと複雑な調合を経るので、一概にそうは言えないだろうが。

私は花の香りも好きだが、シプレ系の香りにより惹かれる。鬱蒼とした森を歩いている時感じる「森の香り」に強く心惹かれるのと関係あるのか・・・は、わからない 。ただ、華やかに広がる香りよりも、深くじわじわと伝わってくるような濃密な香りの方が好みということだと思う。

私の生活は昔も今も「上品でフォーマルな生活」とはとても言い難い。言い難いというよりも、「ほど遠い」。しかし、香水はつけて、自分の体温や体臭と混ざり合ってはじめてその役割を果たすことを思えば、気に入った香りなら暮らし向きや場面を選ぶ必要はないと思うがどうだろう。

つけ方にもよるが、つけている当人しかわからないくらいの量であれば、一日中家にいる時でも好きな香りを感じるのは悪くないと思う。来年は「香りを身に付ける暮らし」を実行してみようかな?

*何もないけどイブ。せめて唐揚げくらいは・・・と。
*久しぶりに作った。油のニオイがこもるのには参った。
*ビールを飲みながら少しつまみ食い。
*出来上がるころには、もう食べたくなーい感じ。
*今年の仕事はもう終わりかなぁ。ちと淋しいかなぁ。
*明日はインフルの予防接種でも受けに行ってくるか。
| - | 21:32 | comments(4) | - |
マスキングテープ
08-1223
・・・川原の柳。黄葉しながら、一斉に天を仰ぐ・・・

いい天気の天皇誕生日。が、なんとなく外に出ずじまいで、編み物をちょこっとやったり借りてきたDVDを見たりしていた。

DVDを見ながらちょっと手持ちぶさたになり、視線を泳がせていると本棚に乗せて会ったマスキングテープにピントが合った。去年あたりから、業務用を離れて雑貨として人気が出てきたカラフルなテープだ。

マスキングテープという名前からもわかるように、主に塗装をする時、塗料を塗りたくない部分に貼り塗装後はがすのに使われる。もともと、いろいろな色があったようだが、昨今雑貨として売られているものはよりカラフル。柄が入ったタイプもあり、ラッピングなどに使う人が多いようだ。

昔からマスキングテープなるものがあるのは知っていたが、去年カラフルなテープ5個セットをいただいて、これは面白い!と思った。その後、私がこのようなものを好むのを知っている方から立て続けにいただいたり、自分で買ったりして今や18個のテープが手元にある。

今までは、やはりラッピングに使っていたのだが、今日はふと思い立って小さいノートの表紙に貼ってみた。ノートの表紙すべてをテープで覆い尽くす・・・こんな作業にしばし夢中(^.^;)。貼り損ねてもきれいにはがれるので、不器用な私でも楽しく扱える。これは当分遊べそうだ。

手元にあるマスキングテープは、「mt」というブランドのもの。サイトに行くと、これらのテープが何故製品化されたかや、どんな種類があるかを知ることができる。「マスキングテープの本」なるものもあるらしいので、今度本屋で見かけたらどんな内容か見てみたいと思っている。

*今日使ったマスキングテープはこちら
*無造作な使い方って、けっこう難しいのよね・・・
*あしたはクリスマスイブかぁ。ちっともそんな感じがしないや。
*今年1年のこと、来年のことをあれこれ考えがちな日々。
*反省あり、不本意あり、不安あり、わずかな希望あり、てとこ?
*世の中、不安にシフトしている。それも急激に。
*今年ほど街で流れるクリスマスソングがしらじらしく思えた年はないかな。
| - | 21:58 | comments(0) | - |
毛糸玉
08-1222
・・・いつもの無患子の木に今年は鳥の巣が。木の写真をしばらく続ける・・・

漠然と慌ただしさを感じてはいるが、仕事はさほど詰まっておらず。外に出る気持ちが今ひとつ盛り上がらず、家にいることが多くなっている。

去年、あれよあれよという間に集まってしまった(自分で買った、ってことですな)毛糸がたくさんあるので、今シーズンはできるだけそれらを消化しようと思ったのはいいのだが・・・編むのは簡単なマフラーくらいなのだが、編み始める前に毛糸を玉にするという作業があったのだった。

私が購入した毛糸のほとんどが、業務用とはいわないまでも、量り売りで販売している人から買ったものだ。通常手芸店で売られている毛糸は、50グラム(細いものは25グラムくらい)の玉になっており、中央から糸を出して編む。が、量り売りのものは、円すい形のコーンに巻かれており、200グラム注文するとコーン1〜2本に巻かれて届く。

コーンのままでは編みにくいので、自分で毛糸の玉にするのだが、それがけっこう手間なのだ。細い糸だと、1コーン巻くのに1時間以上かかる。テレビを見ながらでないと飽きてしまって途中でいやになる。1時間も手をぐるぐる動かしているとけっこう疲れるもので、巻き終わってしばらくは編み始める気にならない。

といいつつ、球状にまとまった毛糸玉を見ていると、なんだかぬくぬく、ぽかぽかした気持ちになってくる。市販されている50グラム巻きの糸も「一玉、二玉」と数えるが、球形の毛糸玉こそそのように数えるのにふさわしく、「けいとだま」というぬくもりのある語感にもふさわしいように思う。

とくにモヘアの糸は、毛足が長いこともあり、球状にするといかにも「毛糸玉」という雰囲気になる。大きな玉は子どもの手まりくらいの大きさになるが、それを両手で抱えてご満悦だ。

巻いている間に、何を作ろうか、どのような糸と組み合わせようか(最近は違う糸を2〜3本どりで編むのがマイブーム)、どんな編み方をしようか、などと考えるのもまた楽しい。
| - | 19:38 | comments(0) | - |
冬枯れの中を歩く
08-1221

12月とは思えない気温の高さ。出かけるにはいい日だったが、起きた時から頭痛・・・(T_T)薬を飲んで寝たり起きたりしていたが、気分が鬱屈しそうだったのでカメラを持って外に出た。

開放感のある風景が見たかったので川原へ。暖い日曜日とあって、子ども連れや犬連れの人たちで賑わっていた。

そんな人たちがあまり足を踏み入れないところまで下りていき、葦や蒲、荻が生い茂る横を歩いた。白い穂もそろそろ終わりに近づき、さかんに綿毛が飛んでいる。カラカラに乾燥した葉や茎が、乾いた音を立てて大きく風に揺れていた。

私はこんな冬枯れの風景が好きだ。

今日は風が暖かったので今一つだが、冷たい風の中、冬枯れた風景の中を歩くと気持ちが晴れやかになる。身体の中に滞り、濁った水のようになっていた様々な思いが、きれいに洗われてくるような気がする。

立ち枯れた草の凄まじい姿は、生きていることの鮮烈な証だ。次の季節を迎えるために、今はただ黙々と枯れた姿を風にさらしている。その様子が潔く、気持ちいい。

様々な思いに鬱屈した時、たぶん私は誰かに思いの丈を語るより、冬枯れの中を歩いた方がいいようだ。すべてとは言わないが、苦しさや辛さは語れば語るほど妙に変質してしまうような気がする。

誰にも語らず、妙な表現だが純粋な苦しさ、辛さを抱えたまま歩けば、いつしかそれらが風に飛ぶ綿毛のように飛び去ってくれるような気がする。夢のような話だが、そんな気がする。
| - | 21:54 | comments(4) | - |
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