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日々の内側
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むなしい花
08-0331
・・・冬に逆戻りしたかのような寒い一日。桜よ、もうちょっと待ってくれ・・・

先週の土曜日、東横線沿線にある某商店街を歩いていた時のこと。こじんまりした庶民的な商店街の花屋の店先で青い薔薇を見た。

他の花とはちょっと違いますのよ!とでもいいたいのか、かのレインボーローズと並んで他から少し離れた場所に置かれていた。

青い薔薇といっても、もちろん着色された薔薇である。その色はペリカン社のターコイズブルー(インク)を思わせる色で、私は同じような色の薔薇をかつて銀座で見たことがある。

銀座の裏通りにある花屋の前に置かれていた。花屋は夕方からの営業らしく、開店準備をしているようだった。ブリキの生花用容器に入れられた青い薔薇は、迫り来る夕闇の中で異彩を放っていた。あきらかに不自然な色ではあったが、クラブに勤める女性たちへのプレゼントとして利用されることが多いであろうその花は、ある意味で自分たちの場所を得ていたようにも思われた。

しかし、まだ太陽が高い昼日中、庶民的な雰囲気の商店街の花屋の店先に置かれた青い薔薇は、あまりに場違いでかわいそうになるくらいだった。1本いくらするのか知らないが、あれではパチンコ屋の店頭を飾る安っぽい造花と変わりない。

レインボーローズのようにオランダから輸入されたものなのだろうか。それとも日本の業者も染料を吸い込ませる特殊な技術を身に付けたのだろうか。

いずれにしろ、私の目にはちっとも美しいとは映らなかった。もともとは白い薔薇なのだろうか。そんなことを想像すると痛々しくさえある。

青い薔薇を見ると、どうしても思い出す言葉がある。薔薇好きの方はご存知であろう「青いバラ」(最相葉月著)の中で著者が問いかけられた言葉だ。

あなたは、青いバラができたとして、それが美しいと思いますか


問うたのは、ミスターローズと呼ばれている鈴木省三氏である。この本を読み、この問いに触れたとき、私は心の中で「否」と答えた。それは今も変らない。

同書を読めば、「不可能、あり得ないこと」の代名詞として知られる「青いバラ」を夢見て、「青いバラ」を作出しようとして、様々な試みが行われ、青いバラをつくることに生涯をかけたかに見える人たちがいたことを知る。それを知ってもなお、私は青いバラは存在しなくてもいいのではないかと思う。

青いバラの研究者や作出に力を注いでいる人々を否定するわけではない。が、なぜ人はそこまで自然をいじくりまわそうとするのかと思ってしまう。青いバラができたとして、それはどこかむなしさを感じさせる花であるような気がするのだ。

*雨降りの中を銀行等に行ってきた。
*長靴はいて(^.^;)
*ソメイヨシノは散り始めているが、もう少しもつかな?
*出遅れた桜はかえってこの寒さで長持ちするかも・・・
*この時季の雨は、草木が喜んでいるようで好きなのだが。
*重たい荷物を持って歩く時は勘弁してほしくなる(^.^;)
*Nさんからパンジーの苗が届いた。ありがとうございます。
*早めに植え替えなくちゃ!
*薔薇にも肥料やらなくちゃ。あくせく。
| - | 19:01 | comments(3) | - |
ロシアはかわいい
08-0330

国としてはかわいいどころではないだろうが。ロシア産の雑貨類はなかなかいい味を出していて好きだ。

マトリョーシカはいくつか持っているが、ここへ来てロシアの布の素朴な味わいに惹かれている。

思えば、ホルガなどトイカメラがブームになったころから若い人を中心にロシアの産物に対する関心が強くなってきたように思う。ホルガがそうであるように、決して高品質とはいえないが独特の雰囲気があるものに対して、鋭敏な感覚の人が注目したということだろう。

雑貨ショップ巡りなどはすでにしなくなったが、通りがかりの店やネットショップなどを見ているとロシア雑貨を扱っているところが多くなっているような気がする。布だけ輸入して作られたかわいらしい小物も見かける。

ロシア民謡にはなつかしく物悲しい雰囲気がある。それと共通するものがロシアの雑貨類にもあって、それが現代の都会人の気持ちをつかむのかもしれない。見ているだけで満足すればいいのだが、つい手に入れたりしてしまうのでちょっと困ったことではある。

ちなみに今のところ持っているロシア関係のブツはというと・・・
・マトリョーシカ(ロシア製)2組
・マトリョーシカ(日本製・猫型)
・マトリョーシカ型キーボルダー
・チェブラーシカ柄のTシャツ
・にゃーにゃーホルガ(トイカメラ)
・ロシアの布を使ったミニバッグ(ペア)・・・今日の写真

*近所の公園は桜まつりで大にぎわい。
*窓をあけるとカラオケの音がよーく聞こえたですよ。
*機嫌よく酔っぱらうのはいいでしょ。この際。
*迷惑かけずゴミはきちんと持ち帰ってくれるならね。
*来週はこまごまとした雑事&外仕事が多い。
*ゆっくり風呂にでもつかってドタバタに備えるかな。
猫ブログ、更新。
ブツログ、更新。
| - | 18:41 | comments(4) | - |
涯なきもの2008
08-0329
・・・消え入りそうな花が見たくて、私は桜の木の下に入っていく・・・

去年3月28日の日記のタイトルは「涯なきもの」で、こんなことを書いていた。
カメラを持って一人桜の下に立つと、私はいつもこの「涯がない」という感覚を味わい、そしてこの物語を思いだす。雲ひとつない空の写真を撮ろうとする時の戸惑いにも似ているが、目の前にあるのは「不在」ではなく過剰な「存在」である。あまりに見事に、あまりに過剰に存在するものの前で、レンズをどこに向けていいかわからなくなる。

「この物語」とは坂口安吾の「桜の森の満開の下」のことだが、それは今回横に置いておくことにする。が、相も変わらず今日も昨年同様の「涯がない」という感覚に圧倒され、カメラを構えることなくただ花を見上げることが多かった。

外を歩いていて対象を見つけ、シャッターを押すまでの課程は以下のとおりである。
(1)対象を発見する。
(2)対象に近づいていく。
(3)対象を観察する。
(4)構図を決める。
(5)露出や絞りを決める。
(6)カメラを構えてシャッターを押す。

(1)から(2)までは対象との距離により数秒から数分までかかる時間がまちまちだ。(3)は短くて数秒、長くても30秒以内だと思う。気が短いため。(4)については構図を決めるというほどのことではなく、頭で考えるよりも感覚的に決めてしまうので(5)を含めて10〜20秒くらい。(6)は、風がなければあっという間。全体的に所要時間は短いのではないかと思うが、これが私のリズムなのであえて変えようとしていない。

しかし、桜が対象の時はこうはいかないのだ。とくに(4)のところで呆然としてしまい、(6)までたどりつけないことも多々ある。

桜は手強い、と毎年思う。毎年、その涯のなさに翻弄され、かすかな敗北感のようなものを感じながら木の下から遠ざかる。

木を下から・・・満開の木の下から・・・

もしかしたら、と思うことがある。もしかしたら、私は自分でも気付かぬうちに桜に翻弄されたがっているのかもしれない、と。涯のない、茫洋とした、つかみどころがない、といった感覚は、遠くから桜を見てもあまり感じないし、近くでも木の外側から
眺めている分にはさほど感じないように思うのだ。

桜を見ると私はいつも木の下に入り込む。私の桜写真が逆光で撮られているものが多いのは、この木の下に入り込むという習性からだろう。何故だか私は透過光で桜を見たいのだ。背景は空だけの方がよく、青空よりも少し曇った空がいい。

こういった自分の指向が「涯なき花」という感覚を生み出しているのかもしれない。そして、翻弄されながら、困惑しながら、ちょっと怖さを感じながら花を見上げるのを、私はたぶんやめられないのだ。

*午前中桜を撮りに行った時はまだ肌寒かった。
*午前9時前なのに、公園ではすでにシートによる場所取りが・・・
*朝晩はまだ寒いから、花見も厚着しないとね。
*午後から武蔵小杉の蕎麦屋へ。生湯葉、うんまい。
*その後少し散歩。暖いのに猫がいないぞ!
*枝垂桜も八重はこれからといった感じ。もうしばらく楽しめそう。
Walkin'、更新
| - | 20:52 | comments(2) | - |
十年一昔
08-0328
・・・昼寝していたのに起こしてごめん。見上げた視線がかわいいこと!・・・

桜が満開になると、天気が崩れる。これは誰が決めたことなのか。毎年満開の桜が雨で散らないかと気を揉んでいるような気がする。

それはさておき、今日はなつかしい店に行ってきた。行きつけというほどではなかったが、以前時々訪れた婦人服の店である。服を買うために行ったというよりも、オーナーであるU氏に会いに、話をしに行ったという方が正確だろう。

当時U氏は地元の人たちを対象にしたメーリングリストを運営していた。私は地元の人間ではなかったが、別のメーリングリストで一緒だった縁で入れてもらったのだ。メーリングリストという閉ざされた世界がどのような雰囲気になるかは、参加するメンバーそれぞれの人間性によるが、それ以上に運営する人の資質がものを言うと思う。

気遣いの人であったU氏であればこそ、あれほど賑やかで和やか、そして楽しいメーリングリストになったと、今でも思っている。

そこで私はいろいろな人と知りあい、冗談を言ったり情報を交換したり、非常に楽しい時を過した。地元ではないが、同じ沿線にあるということでメンバーの店(商店主が何人かいたので)に行ったりもしたので、実際の顔が見える付き合いもさせてもらった。

様々な事情でメーリングリストが終わりを迎え、それからしばらくしてU氏が運営するWEBサイトの掲示板で私がちょっときつい物言いをしたことをきっかけに交渉は途絶えた。

途絶えたが、時折地元情報を主なコンテンツとする彼のサイトはのぞいており、そこの掲示板で店の閉店を知った。今月中で店を閉め、地域の商店街のWEサイト作成など別の形での仕事を始めることにしたという。体調を崩して退院してきたばかりとのこと。夜遅くまで店を開けていたり大晦日まで営業していたり、と仕事熱心であったことを思うとよほどの理由があると思われた。

どうしようかとしばし迷ったが、やはり自分の気持ちにけじめをつけるために、挨拶に行ってきた。店の中はすでに商品がないがらんとした状態でU氏夫婦が忙しそうに片づけをしていた。閉店にいたるまでの話をかいつまんで話してくれたが、他人には想像できない辛い経験だっただろう。

話がメーリングリスト時代のことにおよび、活発に書き込みが行われていたのが1998年だと彼が言った。ということは、10年前ということになる。10年!二人で苦笑いしてしまった。もはや一昔前である。当時小学生であった息子が今年18歳になるのだから、どう考えてもやはり10年経ったのだ。

あっという間の10年。そういってしまえば、ごくありふれた10年になるが、それぞれ様々なことがあった10年だったと思う。いろいろあったが、今は素直になつかしむことができる。時というのは残酷であり、やさしくもあるのだ。

じゃあ元気でね、と言って什器だけになった店を出た。新しい出発が幸多きことを祈る。

*花でも持っていこうと思い、自由が丘に出てみた。
*せっかくだから、気になる店を少しチェック。
*トレインチに入っている紅茶の店「カレル・チャペック」へ。
*缶入りの紅茶2種類を購入。缶のデザインがかわいいのよね。
イデーにはじめて入ってみた。こういう店はおもしろい。
*花屋もはじめてのところ。ネットで探して行ってみたがけっこういい。
*途中でフランスのアンティーク雑貨を扱う店を発見!
*花屋の帰りに寄り、小さいガラス瓶と貝ボタンをゲット。
*置いてあるもののコンディションが非常によい。
*花を持っていたら自分も欲しくなり、地元で花を買って帰った。
*グリーンのラナンキュラス、なかなかいい。
| - | 20:20 | comments(5) | - |
桜ははらり。椿はぽとり。
08-0327
・・・後になってかなり気になっている写真。「まりも沪過器」ってなんだ?・・・

世の中桜だらけである。どこに行っても桜の花が咲いているだけでなく、誰に会っても桜の話が出てくる。

それだけ日本人にとって桜は特別な花であろうことは承知しているので、とりたてて異を唱えるつもりはない。ただ、桜というとたいていの人がソメイヨシノのことを指しているような気がして、それがちょっとだけ残念だ。

桜が注目されている時季だが、もちろん他の花もそれぞれ時分を知り咲いている。椿もそのひとつだ。

桜よりかなり前から咲いているのに、こちらはとりたてて話題にもならない。しかし、その品種は豊富で椿だけを探し歩いてもまた楽しいように思う。

椿は、被子植物双子葉離弁花類に属するが、花びらの根元が合着して筒状になっており、花がその使命を終えた時、花ごと“ぽとり”と落ちる。「落椿」なる言葉もあるらしいが、まさに落下するのである。

はらはらと儚げに散る桜に比べて、なんとも大胆な終焉だが、それを好まない向きもあるようだ。花ごと落ちるので、首が落ちるように見えなくもない。また、「落ちる」イメージからあまり縁起がよろしくないと感じる人もいるようだ。個人的には、地面に落ちた真っ赤な椿の生々しさ、鮮やかさが好きだが。

花といえば白の一重を最上とする私ではあるが、椿となるとかなり迷う。白侘助が好きだが、薮椿も捨てがたい。また、江戸時代椿は盛んに品種改良が重ねられたということだが、そういう花特有の品のよい華やかさも注目に値すると思う。ごくありふれた乙女椿も、光の加減によっては非常に可憐な表情を見せる。

薮椿といえば、小学校1、2年生のころ同じクラスで仲良しだったナカムラ君の家の近くに、立派な薮椿の生け垣があった。子供だからなおさら立派に見えたのだろうが、大人の背を遥かに超える高さ、しかも10メートルくらい続く生け垣だったのだから、立派なことに違いないだろう。

ナカムラ君は太っていて、小学校の近くにある肉屋の親戚だった。で、一緒に下校して肉屋に寄り、揚げたてのコロッケなどをもらうこともあった。もらうだけでなく、大売り出しの時に使う風船に空気を入れる手伝いなどもした。

肉屋の親戚だからではないだろうが、ナカムラ君は太っていた。そして、やさしくて温和な性格で、私に好意をもっていた。もう一人仲がよかったユキコちゃんと3人で遊ぶことが多かったが、ユキコちゃんはナカムラ君以上に太っていて、ナカムラ君が好きだった。小学校低学年のガキの三角関係・・・を、私はひそかに楽しんでいた。なん
だかイヤな子供だった。

ナカムラ君の家にユキコちゃんと遊びに行くと、家の中でお姫さまごっこなどをした。お姫さまは私だった。ユキコちゃんもお姫さまになりたかったに違いない。しかし、ナカムラ君が賛成するので言い出せなかったのだ、きっと。

それをうすうす感じつつお姫さまに甘んじていた私は、やはりイヤな子だった。

家の中での遊びに飽きると、外に出てかくれんぼをした。薮椿の茂みはいい隠れ場所で、見つかってしまうだろうに、いつもそこに隠れた。花時は、落下した赤い花が地面を覆い尽くすほどで、隠れるのを忘れて比較的落ちたばかりの変色していない花を集めたりしたものだった。

ユキコちゃんとは4年生のころまで常に一緒にいるくらい仲が良かった。が、そう思っていたのは私だけだったのかもしれない。5年生になって、クラブを選ぶ時ケンカをし、私は彼女に絶交を申し渡した。

一緒に入ろうと約束していたクラブがあったのだが、ギリギリの時になってユキコちゃんは男の子ばかりいるクラブに入ったのだ。約束を破られ、私は多いに怒って絶交!と彼女に言った。彼女は何も言い訳をせず、以来私の家に遊びにこなくなった。

たぶん、ユキコちゃんは私から離れたかったのだろう。後になって彼女に気持ちがわかるような気がして、自分の身勝手さが嫌になった。狭いアパートから父親の会社の社宅に引っ越したユキコちゃんとは、小学校を卒業してからは全く会っていない。不良になった、という噂だけが流れてきた。

私が薮椿に固執するのは、必ずしもこんな思い出のせいではない。しかし、ぽとりと落ちた真っ赤な花を見ると、「悔い」という言葉が時々頭に浮かんでくるのである。
| - | 18:52 | comments(2) | - |
カバ!
08-0326
・・・タイトルとのギャップ甚だし(^.^;) 見頃を迎えたベニシダレ・・・

カバという動物、今までほとんど興味をもったことがなかった。動物園に行っても、なにがなんでもカバが見たいとは思わなかったし、カバがいるにもかかわらず見過ごしたまま帰ってきたこともけっこうあったように思う。

あのずんぐりとした大きな身体。何といっても大きな口が印象的だ。あまり動かず、水の中でじっとしているような印象が強い。

検索するとまず出てくるWikipediaによると・・・
カバ(河馬)は、鯨偶蹄目鯨反芻亜目カバ科の動物である。
英語名の「Hippopotamus(ヒポポタマス)」は、ギリシャ語で馬を意味するhipposと、川を意味するpotamosを語源としている。日本語の「河馬」は明治期にこの語、またはドイツ語の「Flusspferd」から作られた訳語と考えられる。
頭胴長3.5〜4m、体重1.2〜2.7トン。陸上動物としては、ゾウに次ぐ重さであると言われる。丸みをおび、脚の短いずんぐりとした体つきはブタに似ており、同じイノシシ亜目(Suiformes)に属しているとされていた。 しかしDNA分析の結果は、カバは豚・イノシシよりも牛と近縁であることが証明され、且つ陸上動物の中ではクジラにもっとも近い遺伝的関係にあることが分かった。
頭部は非常に大きく、顔の側面上方に目、鼻孔、耳が一直線に並んで突き出しているのが特徴である。水中から目、鼻孔、耳だけを出して周囲の様子をうかがっている様子がしばしば見られる。鼻孔は自由に開閉することができ、水中でも水が流入することが無いようなつくりになっている。顎の筋肉が非常に発達しており、関節の構造と相まっ
て、口を150度まで開くことができる。この巨大な口には、長く先のとがった門歯と犬歯が生えている。中でも下顎の犬歯は長さ40〜50cm程にも達し、持ち主の口腔を貫いてしまう場合さえある。闘争時には、このキバが強力な武器となる。主に水中で生活するが陸上では時速40キロ以上で走る能力を持っている。

クジラに最も近い遺伝子を持つというのには驚いたが、陸上でも時速40km以上で走るというのにもびっくり。また、その外見からのんびりおっとりした性格かと思いきや、野生のカバはけっこう獰猛なところもあるようで、それも意外だった。

ところで、何故カバについて今さら興味を覚えたかというと、堀江敏幸氏の短編「留守番電話の詩人」に年代物のカバの絵はがきが出てきたからなのだ。

主人公は時間を潰すために入った絵はがき屋で、かつてパリ植物園の付属動物園にいたカコとリザの絵はがきを見つける。それはコレクターではないが文学上の理由からカバの絵はがきには愛着をもっており、カコとリザの絵はがきは主人公にとって掘り出し物なのだ。何故だろう・・・と読み進むうちに、私は急にカバという動物に興味を覚えるようになった。

古い絵はがき。それも、カバの。そんなものに興味を持つという感覚は新鮮であったが、短い物語にぐいぐい引き込まれていくうちに、そのカバの絵はがきがいかにも貴重な、ステキなものに思えてきた。書き手の力量だろう。

今度動物園に行ったら絶対にカバを見るぞ!と、すぐに影響を受けやすい私は意を決したのであった。

*天気が崩れるとの予報だったがそうでもなかったですね。
*けっこう暖かったし。
*京成バラ園の芝生と木々の緑が一気に萌え出しますように・・・
*実家に行ってきた。えーと、5ヶ月ぶりくらい?(^.^;)
*昼の弁当とビール2コご馳走になって帰宅。
*猫がけっこういるのだが、触らせてくれるのは2匹だけ。
*独眼流のこたろう君が元気で嬉しい。
*さて、明日は美容院にいってさっぱりしてこよう。
| - | 19:21 | comments(8) | - |
フリーになってから続けていること
08-0325

持続、というのがかなり苦手な私である。継続は力なりというから、たぶん精神力も体力も乏しいのであろう。

すぐに別のものに気持ちが移ったり、飽きたり、へこたれたり、諦めたり、で長続きしていることといえば今の仕事をしていることと、自分のweb日記を更新し続けていることくらいだろうか。

そんな私ではあるが、フリーランスになって続けていることが1つだけある。まあ、たいしたことではないから続けてこられたのだとは思うのだが。

それは、請求書の宛名書きを自筆でやり、記念切手を貼るということだ(なんだー そんなことかー!)

自筆で何かを書くのはもはや手帳の記入くらいになってしまった現在、宛名書きでさえかなり億劫なのである。フリーになりたてのころは、ラベルを利用しようとか、自分の住所氏名のゴム印を作ろうとか、手書きをしなくて済むような方法も頭に浮かんだ。

が、生来ズボラゆえ、ラベルを買ってきて試してみたりゴム印を注文しにいくのが面倒で、ずっと手書きで宛名書きをしていた。そろそろなんとかしよう・・・そう思いつつ。

が、ある時これはこれでいいのではないか、自分のためにも、と思い始めた。請求書というのはビジネス文書の最たるものであるし、受け取るのが企業の総務部署なのでビジネスライクな合理性を重視しても当然だろう。担当者からすればたくさん集まる請求書のうちの1通だから、手書きだろうがラベル印刷だろうがほとんど気にしないのではないかと思われる。

んが、手書きの文字を見ることが少なくなった現在だからこそ、手書きを見るとほっとするということもある。別にそれで自分を売り込もうとは思わないが(相手は総務だし)、仕事をもらった会社に対する感謝の気持ちとして、そんな一瞬を届けることができれば、それはそれで嬉しいことである。

また、自分にとっても、常に仕事は発注先があってのことだということを意識しておくのに役立つかもしれないと思っている。

不服や不満はあっても、やはりお客さまは基本的に神様なのである。ありがたい存在なのであって、感謝する気持ちは忘れてはいけないのである。それを常に頭の片隅に置き、初心を忘れないよう自分を律するためにも手書きは有効であるように思う。

郵便局に行くたび、記念切手を探すのは楽しい。今日は日本天文学会創立100周年記念の切手があったので買ってきた。記念切手の中には童話の世界や漫画のようなユーモラスな図柄も多いので、それも楽しい。請求書の封筒にドラえもん切手が貼ってあるというのもなかなかおもしろいではないか。

*昨夜はなかなか眠れないので、今日すべき仕事を夜中にやった。
*で、3時間寝て起きて、銀行等へ行き今日のすべきことはおしまい(^.^;)
*地元の優秀な蕎麦屋で遅い昼食(花巻そば食べたぞ)
*その後歩いてとなり駅まで。猫がけっこういて嬉しい時間。
*和菓子を買って、夕食の買い物をして帰宅。
*本当に久しぶりに(10年以上)指輪というものを買ってみた(ネットで)
*スモーキークォーツという小さい石がついたシンプルなシルバー製。
*自分の指のサイズを忘れてしまって・・・(^.^;)
*11号を頼んだが左手の中指だとちょっとゆるい。
*右手には指輪をしたくないのでしばらくこれで様子を見よう。
*アクセサリーってピアスくらいしかつけないのよねー
*さて、明日は実家にでも行ってくるか。
| - | 19:45 | comments(7) | - |
雨の薔薇園で我が傲慢さを思う
08-0324

レギュラーでやっている仕事のロケハンに行ってきた。場所は京成バラ園。薔薇の季節にはまだちょっと間があるが。しかも冷たい雨の日ではあったが。

ここで撮影をしよう!と言い出したのが私。クライアントも賛同してくれたので、このロケはぜひとも成功させたいのだが、初夏の雰囲気を出さなければならないという課題がクリアできるか、内心不安だらけだ。

ここしばらくいい天気が続き気温も上がっていたので楽観しすぎていたのかもしれない。園内はまだ早春の雰囲気で、芝生もまだ青々とはしていない。柳の新緑がとてもきれいだったが、その他の木々も薔薇もまだ小さい芽を出し始めたばかり。これで大丈夫か!?とスタッフ一同不安顔になってしまった。

結局撮影を当初より1週間後にずらすことにして、あとは天候(というよりも気温の上昇)を頼むばかり。4月10日過ぎならなんとかなるか!!

現地に着いた時はすでに雨は止んでいたが、ほんの少し前まで降っていたので客はほとんどいない。温室で撮影している人たちがいるだけで、園内は私たちだけだ。昨日までの暖さが嘘のように寒く、歩いているうちに手がかじかんできた。

雨に濡れた水仙が其処此処できれいに咲いており、薔薇もよくみれば順調に新芽を展開しつつある。仕事で来ているのを一瞬忘れて、原種薔薇の様子を見に行ったりしていた。

京成バラ園では、広々とした園内の外周を取り囲むように原種の薔薇が植えられている。植えてからかなりの年月が経過しているようで、みなのびのびと大きな茂みを作っている。

昨シーズンの実をまだつけたまま新芽をのぞかせているもの、古い葉の間から新芽の顔が出ているもの、まだ芽は目立たないが、力強く枝を伸ばしているもの。それぞれ春の雨を楽しんでいるように見えた。

ふと、こんなにのびのびと育つ薔薇を狭いベランダに引き寄せた自分の傲慢さを思った。興味を持てば身近で見たくなるのが人情だが、その感情をセーブするのが理性である。私は好きになると理性が働かなくなるんだな、いくつになっても・・・などと自分の傲慢さに半ばうんざりしながらわが家で芽吹きはじめた薔薇を思った。

そろそろ、他所でのびのびと育つ薔薇を見て満足する鷹揚さを身につけてもいいころだ。欲張りもほどほどにしよう・・・

そう思っているのに気付けば売店の薔薇担当者に原種苗の入荷時期などを聞いている。困ったものだ。

*本当に寒かったです。薄手のダウン着ていったのにー
*でも、バラ園の人に原種バラの育て方をいろいろ聞けた!
*来月はバラ園でロケ。5月は地方のハウススタジオだ。
*いつものスタジオを離れるのもいいね。新鮮で。
*明日中にやらねばならぬ仕事のファクスがまだこないぞ!
*朝までについていなければ納期守れないと脅かすかな。
*いやいや。それでも間に合わせるのがプロだな・・・などと。
*今週は仕事以外にもしなければいけないこと、したいことがたくさん。
*今年になってまだ行っていない実家(隣町なのに)にも行く約束あるし。
*今月いっぱいで閉店するあの店にも挨拶したいし。
*映画見たいし。油断していると終わっちゃう。
| - | 23:01 | comments(2) | - |
時を知る
08-0323
・・・山桜の次に好きかもしれないエドヒガン。ひらりとした花びらがいい・・・

一昨日、具合が悪くて寝込んでいた時、激しい風の音と雨音をじっと聞いていた。

わが家は市民の森という雑木林に隣接しているため、木々の枝が揺さぶられる音で風の強さを知ることが多い。ああ、あの無患子(ムクロジ)の実はこれでかなり落ちてしまったかな・・・駐車場にばらまかれたように落ちている実を想像しながら少し焦りを感じていた。早く拾いに行かなくちゃ・・・と。

翌日もまだ本調子ではなく家にこもっていたが、今日はなんとしても見に行かないと気が済まず、朝6時を過ぎたころ、そそくさと確認しに行った。

急な坂を上りつめ、下り始めるあたりで木が見えた。先日見た時とあまり変っていないように見えた。早足で駐車場まで下りていくと、実はほとんど落ちていない。あの強い風の中、実はまだしっかりと木についていたのだ。拾えなかったことはさして残念ではない。木がそこにあるだけでいい。

それよりも、植物というのは時分というものをよく心得ているものだなぁと妙に感心してしまった。

雨風がいくら強くても、まだ実を落とすべき時でなければ落とさない。ちょっと揺すぶられただけで動揺してしまいがちな我が身と比べると、その確固たる態度に尊敬の念さえ覚えた。

桜の開花宣言が出たとのことで、近所の桜スポットを通りながら帰ってきた。ソメイヨシノよりも好きなエドヒガンがいくつか近所にあるのだ。案の定、数日前はまだつぼみだった木は今や盛りといった状態だ。すでに七分咲きくらいにはなっていようか。エドヒガンのちょっとよれたような薄紅色の花は、のどかな春の日によく似あう。

午後からまた散歩に出かけた。もはや世の中は花盛りである。まだ咲いている梅。赤や白や杏子色の木瓜。桃。木蓮に辛夷。山茱萸。日向水木に土佐水木。様々な椿。連翹。山桜桃(ユスラウメ)。ミモザ。寒緋桜も満開だ。

下を見れば水仙やヒヤシンス。チューリップ。パンジーやビオラ。芝桜。スノードロップ。プリムラの仲間たち。菜の花。クリスマスローズ。ホトケノザ。オオイヌノフグリ。ヒメオドリコソウ。タネツケバナ。土筆。ショカッサイ。

みな一斉に咲き出しているように見えるが、それぞれが自分たちの時を知った上で咲き始めたのだろう。そう思うと、この賑やかさが少々鬱陶しいと思うこともある春を素直に楽しめるような気がしてきた。

*今日も暖かでした。
*ソメイヨシノもけっこう咲いているのかな?
*今日はあまり見なかったけれど。
*今朝、隣の空き地のフェンスに大きな脚立をかけて上っている人あり。
*小柄な老婦人。片手に小さめの脚立を持って。
*フェンスの向うに行きたいらしいが危なっかしいことこの上ない。
*あとでそーっと見に行ってみたら、かがんで何かを採っていた。
*たぶんヨモギ。草もちでもつくるのか?
*それにしても、あんなに危ないことしなくてもそこいらにありそうな。
*私なら直接フェンスによじ登っちゃうね。
*さて、明日はほぼ一日仕事で外出。
*結局昨日から寝ていないので、今日は早めに寝ようっと。
Walkin’、更新
*今回はトップがカラーです。
| - | 20:07 | comments(0) | - |
仕事の値段
08-0322
・・・川原に捨て置かれた建設機械。フロントガラスってこのように砕けるのね・・・

まだ本調子ではないので今日はさらりと。さらりと書き抜ける話題でもないのだが、さらりと(^.^;)ネットで知りあったデザイナーの方が仕事の価格について書かれていたので私もちょっと書いてみたい。

私たちのようないわゆるクリエイターと呼ばれる職種の仕事の価格はピンキリの最たるものである。とくにバックをもたないフリーランス、しかも一部の有名な方々以外のフリーランスの仕事は価格的にかなり厳しい。

自分なりに基準を設けていても、結局予算ありきなので思うようにならないことの方が断然多いものだ。

フリーになった時、私なりに単価を設定してみた。それまで勤務していた会社は制作部門にも売上げノルマを課していたのでその時参考にしていたものがあったのだ。しかし、フリーになったらそんなものは使えないことをすぐに思い知るはめになり、以来かなりアバウトな単価しか頭に置いていない。

幸運なことに、私は今まで自分から売り込んで仕事をもらったということがほとんどないので、ある程度こちらの希望は聞いてもらえていると思う。また、以前何らかのかたちで共に仕事をしたことがある人、会社からの依頼がほとんどなので、私に出したらいくらくらい求めるかも先方はご存知のはずなのだ。

しかし、やはり先方には先方の都合があって、申し訳なさそうに「○円くらいしか出せないんですけど」と言ってくる場合が多い。あきらかに安いと思っても、前々からの付き合いや今後の付き合いを考慮した上で引き受けることになる。

フリーになると、仕事を断るということがいかに怖いことなのかを知る。断るにはそれなりの覚悟を要すると思う。

それでもごく稀にではあるが断ることもある。その基準はいろいろだが、忙しくてとてもやれない場合、仕事の段取りが悪いのに要求だけはしっかりしてくるのが予想される場合、あきらかに「仕事を出してやっているんだぞ」という態度が見え透いている場合などなど。そういう仕事も断るには勇気がいるが、しがないフリーにもプライドはあるということで自分を納得させている。

値切られることも多いが、先方の事情を鑑みた上で態度を決める。たいていは仕事を終えてから言ってくるので、こちらは立場が弱い。いやだと言っても無い袖は振れないと言われればそれまでである。しかしあまりに素直に従うと足元を見られることになるので、まずは妥協案をこちらから出すなどの方策はとるようにしている。

まともに値引きを断ったのは1度だけ。断るだけの理由がこちらにはあったので、それをいくつか箇条書きにして伝えたら先方も納得してくれたらしく当初の価格で取引を終えた。

いずれにしろ価格の問題というのは、私がもっとも苦手とする「駆け引きの世界」である。かなり損をしているのかもしれないと思うこともあるが、とりあえず途切れなく仕事をくれる会社がいくつかあるだけで幸運だと思いたい。

*まあ、値引きを言い出されないような仕事をするのが一番ですね。
*納期は守る。期待以上の仕事をする。とか。
*納期遅れは一度もないけど、期待以上の仕事に関してはなかなか難しい(^.^;)
*丸一日絶食したので空腹なれどあまり入らないわ。
*でも、なんか毒気が抜けたような気もするからいいかな。
*Sさんと撮影散歩をする予定だったのに行けなかった。これが一番残念。
*懲りずにまたお誘いくださいませ・・・
*明日もおとなしくしているかなぁ。桜が気になるけど。
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