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花は盛りに

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昨日は異様とも思えるほど気温が上がり、寒暖の差に体がついていけないという声も漏れ聞く。インフルエンザはまだまだ流行しているようで油断はならない。それでも、昨日の陽気で梅の花は一気に満開に向かったのではないだろうか。近くに梅林があるというのに無精して出かけていないが、ちょっと気になる。

もう少しすれば、梅が終わって桃、桜と続く。その間に椿も終わって牡丹を見たくなってくる。多くの植物が開花へと向かうきの時季、外にでると彼らの息遣いがそっと聞こえてきそうな気もしてくる。市民の森の一部にソメイヨシノの大木が数本あるところがあって、ちょうど私のベランダからそれが見下ろせる。冬の間は寒々とした色合いであったのが、3月の声を聞くと徐々に赤みを帯びてくるのがわかる。まだつぼみが膨らむ前から、木は、枝は、あの狂気のような一斉開花を予言するごとく色づく。

サクラチル・・・受験生には「ぎゃー!やめて!」と言われそうだが、桜ほど「散る」という言葉がふさわしい花もないかもしれない。日本人はその散りようがことのほか好きで潔さの象徴にし、「命を散らす」という表現があるように自らの生命すら桜の花に喩えを求めたりしている。

ところで、桜は「散る」だが梅は「こぼれる」というそうな。なるほど、と思う。花びらは桜のように1枚1枚散るのかもしれないが、花の姿がころんと丸みを帯びているので、ほろりと「こぼれる」という表現がぴったりである。

椿は「落ちる」だ。筒状になっている花なので、花びらが1枚1枚散らない。シベを残してぽとりと花全体が落ちる。まるで首が落ちたようなので縁起が悪いと厭う人もいるらしいし、「落ちる」が「(命を)落とす」に通じるので病人への見舞いには使ってはいけないという話も聞く。

さて牡丹は・・・これはさすがと感心する表現だが、「崩れる」である。深い陰影を見せて咲く大きな牡丹の花の終焉はまさに「崩れる」ということばでしか表現しえない。静かな深夜などに花びらが落ちたら、その音が微かに聞こえてきそうだ。端正な姿が一気に崩れ落ち、さきほどまであった華麗な姿は消え去る。なんともドラマチックな表現だろう。私は牡丹園などに行き株元に崩れ落ちた花を見かけると目が離せなくなる。咲いている花よりもそれは私を惹きつけて止まない。

梅、桜、椿、牡丹・・・のように時季がくれば花がなくなるものもあれば、咲いたままの姿で色あせていく花もある。昨今人気のクリスマスローズもそうだし、紫陽花もそうだ。いつまでも花が残っていて見苦しいという人がいるが、私はそうは思わない。それがそれぞれの咲き方、終わり方なのだから。また、色あせ、変色したりしていても「汚い」とは思わない。その姿もまた風情があると思うのだが・・・

 

花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。

 

兼好さんが指摘しているように、盛りの姿だけに観賞価値があるという心持ちはなんだか貧しい。花の名所と聞けばはせ参じる人々を見ていると、本当に花を見ているのかとさえ思ってしまう。花見をする習慣はないので、今年も近所の花々を見ることで満足したい。

 

*ちたみに菊は「舞う」だそうです。

*家人からお古のスピーカーをもらった。BOSEだぜぃ!いい音だぜぃ!

| - | 08:05 | comments(2) | - |
散る、こぼれる、落ちる、崩れる…
花の違いでこんなに情緒が違い、感受性に訴える表現の違いがあるなんて。勉強になります。
現在、我が家には白梅と椿が花期を迎え、そして終盤に差し掛かった頃で、椿に関しては7つ付いた花房のうち4つの首をすでに拾いあげたところです。
朝起きて見るとぽとりと落ちてる。赤い花だから昔の人は介錯された侍の首に例えたんでしょうな。とは言っても、武士は椿を嫌ったわけではなく、むしろ大人気だったようで。
徳川秀忠なんか椿好きで、江戸城の御花畠には多くの椿が植えられていたそうだし、肥後椿とかは細川藩の椿愛好武士がつくった品種改良の椿だそうだし。
百椿集だったか百椿図だったか、日本の花は桜と言うが、今では椿だ、みたいな記述もあったとかなかったとか。あ、椿三十郎という奴もいましたね。映画だけど。笑
椿が武士に嫌われたというのは、明治以降の俗説だそうですね。真相はわからないけど、牡丹愛好家が椿人気を妬んでそんな説を出したとか出さなかったとか。確かに今では縁起悪い花の代表みたくなってしまいました。
競馬馬の名前にはツバキというのはタブーですね。「落ちる=落馬」ですからね。

ところで、わたしは紫陽花が好きで、大きな紫陽花は盆栽に出来ないので、我が家には奥多摩小紫陽花がひと鉢あります。
紫陽花の七変化。あんなに多彩に色を変えて最後に汚くなっていってもその色あせた感じが美しい花もない。わたしならば「朽ちる」と言う言葉を使って「朽散る」と表現したいです。
人生で初めて描いた花です。
| Godspeed | 2018/03/03 6:57 AM |
*Godspeedさん

日本語は奥が深いですよねー それだけに難しい!(^^;)

そうですね。椿の花がぽとりと落ちるのは武士にとって縁起が悪く感じたかもしれませんね。
そうですか、秀忠は椿を愛していたんですね。
江戸時代は一大園芸ブームが起きた時代で、「百椿図」という書物もあったと思います。
花芸安達流の創始者である安達潮花氏は「百椿図」をみていたく感動し、自宅の庭を椿で埋めたとか。
調べてみると、その椿は資生堂(椿がマークですよね)が買い取り、今は横浜市のこどもの国の「椿の森」にあるとか。一度行ってみたいと思います。

紫陽花、私も好きです。ヤマアジサイは盆栽になりますね。剪定や肥料の加減が難しそうです。
| すみごん | 2018/03/03 4:10 PM |









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