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JAPAN BLUE

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一昨日だったか友人のMちゃんからスマホに連絡があり、テレビで染色についてのドキュメンタリーをやるということを教えてもらった。テレビをほとんど見ないので番組情報にはかなり疎い私にとって、こういうタイムリーなお知らせは大歓迎である。Mちゃん、いつもありがとう!

番組では染色史家・吉岡幸雄氏に取材し、千年以上伝わる技術を使って染色を試みている様子が伝えられていた。紫、茜、そして藍。工房のベテラン職人さんによると、中でも藍は最も難しく、だからこそおもしろくてしかたないとのことだった。

そうそう、藍。3月に「BORO展」を見に行った時、あらためて藍の魅力を知ったような思いを持ち、会場の売店で「日本の藍 ジャパンブルー」という本を買った。すぐに読み終え、いつかブログでとりあげようと思いつつ2ヶ月が経過してしまったのだった。積み上げられた本の中から引っ張り出してみると、あらら、著者は吉岡さんではないか。私はこういうところはうっかりしていて本の内容ばかりを気にして著者まで覚えていないことが多々ある。

ここ数年特に思うのは、日本人は藍という色に理屈抜きの親近感を感じるという感性を持っているのではないか、ということだ。藍色を見ると何故かほっとする、しみじみとした落ち着きを感じる・・・うまく言葉で表現できないが、そんな感じ?藍で染められたものは(日本の場合は蓼藍)、化学染料を使ったものにはない深みとやさしさがある。

本を読むまで漠然とした知識しかなかったのだが、一口に「藍染め」といっても原料は様々。マメ科の植物であるインド藍、キツネノマゴ科の琉球藍、アブラナ科の大青、そして日本の蓼藍・・・などなど。いずれもその地域の風土や気温に合った植物を使い、美しい藍色を求めた貴重な染色だと思う。

日本の伝統技術である藍染めはかなり手がかかるらしいということは知っていた。生の葉を使って浅い藍色に染める生葉染めも決して簡単だとは思わないが、濃い色に染めるための建染めたるやなんと手をかけた染色であることか。

乾燥させた蓼藍の葉だけを集め、3ヶ月かけて発酵させ堆肥状になった「蒅(すくも)」を使い、淡い青から黒に近い濃い青まで様々な青に染めることができる、というものだ。保存した藍が発酵して染色可能になった状態を「藍が立つ」といい、藍甕の中央に集まる気泡は「藍の花」と呼ばれているようだ。すべての作業はマニュアルどおりにやればいいというものではなく、職人の知識と直感によって成り立つ技術であり、長い経験と情熱が必要なのだと思う。

古典落語に「紺屋高尾」という人情噺がある。紺屋の職人である久蔵はウブで生真面目な青年だったが、ある日同僚に連れられて行った吉原で花魁道中を見る。そこで見た花魁「高尾」の美しさに衝撃を受け、翌日から様子がおかしくなってしまう。なにをしていても「高尾」のことしか考えられない・・・いわゆる「お医者様でも草津の湯でも」という病に罹ってしまったのだ。

しかし、「高尾」は花魁中の花魁。「大名道具」などとも言われる最高位の花魁だ。たとえいくら金を持っていても、会えるとは限らない。絶望した久蔵は生きる気力をなくしかけたが、見かねた親方が金を貯めれば会えると出任せを言ってしまう。が、久蔵はひたすらそれを信じ、三年間一心不乱に働き金を貯める。

いざ吉原へ、ということになり、吉原遊びに詳しい医者の手引きで出かけることになった。が、紺屋の職人ではだめだ。どこぞの大店の若旦那を装って行くことにするのだが、指先は絶対に隠せと言われる。藍に染まった指先を見せてしまっては台無しになる・・・かくして久蔵は・・・(その先割愛)

藍に染まった指先は紺屋職人の誇りであろう。が、身分というものがはっきりしていた時代には隠さねばならない時もあったのだろう。テレビで見たベテランの職人さんの指も藍色に染まっていたが、若い人の中にはそれを厭う人もいるかもしれない。手袋をして染めるという方法もあるのだろうが、感性を総動員して行う染色においてはやはり素手の方がいいのではないか。藍染めだけではないが、伝統技術がどんどん失われている現代、指が染まることを厭わない若き職人さんたちが少しでも増えることを願う。

私自身、本藍染めではないが「インディゴ」との付き合いは長い。そう、私のユニホームであるブルージーンだ。今は「デニム」などと呼ばれているが、少し前までは「ジーンズ」、私が履きはじめた時は「ジーパン」だった。小学校高学年のころからずっと履き続けているので、かれこれ半世紀の付き合いである。

今は加工技術が発達して最初から何年も履き古されたようなダメージ化工が一般的になったが、昔はそれこそ履きに履いて、洗いに洗って出てきた味わいを楽しんだものだ。どれくらい時間をかけて育ててきたか・・・そこに価値を置いていた時代がなつかしい。

ジーンズはこれからも履きつづけるが、この年齢になって新たに憧れているのは日本の藍で染められたきものだ。今はとても手がでないが、いつか・・・と思っている。

| - | 09:08 | comments(2) | - |
海外の人々は浮世絵に描かれた「青色」を「JAPAN BLUE」と
賞賛したと、浮世絵展のワークショップで知りました。

たしかに、浮世絵には海の色、空の色、きものの青色など、
微妙な色使いですっています。
こんなに「豊かな青」を好むのは国民性によるものでしょう。


連休中、松坂木綿手織りセンターへ行きました。
入った途端、藍の香りに包まれ、色だけでなく、あの香りにも
癒されました。

「松坂嶋」といわれ、江戸っ子を夢中にした縞模様だけでなく、藍無地には「浅葱」「浅葱紺」「カメノゾキ」「カメノ
ゾキ紺」「納戸」と種類があり、その微妙な色合いに奥の深
さを感じました。

買い求めた端切れの糊を落とすと、洗ぐたびに水の色が変わり、薄いきれいな藍色になっていきました。反対に、私の手
は藍色に....。

ぜひ、藍染めのきものに挑戦してくださいな。
青梅嶋にしますか、松坂嶋にしますか?
それとも絣にしますか.....。
悩ましい世界が、すぐそこに.....(笑)。
| ロコ | 2017/05/14 2:39 AM |
*ロコさん

浮世絵も藍の世界ですよね。
藍色系統だけで刷られたものを見たことがありますが、
色数が少ない方がかえってインパクトがあるような気がしました。

松阪嶋、よさそうですね。今度いろいろお聞かせください。
そう、藍の色もいろいろな呼び方があって、それがまたいいですよねー
身に付けるにはいろいろ気遣いをしなくてはならず(色移りとか)
安易に手は出せないのですが、憧れの存在です。

とりあえず、来年は浴衣を目指しましょうかね(^^;)
いいものはやっぱりなかなか手が届かないですわ。しくしく。
| すみごん | 2017/05/14 7:34 AM |









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