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ふたつの写真集

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昨日だったか一昨日だったか、朝聞いていたラジオで「インスタ映え」という言葉を知った。若い人を中心に利用されている写真中心のSNS「Instagram」にカッコいい(?)写真を投稿するのが流行っているようで、ちょっと調べてみても“インスタ映え確実なおしゃれスポット”“インスタ映え間違いなしのレストラン”などという記事がぞろぞろ・・・私には若い友人があまりいないが、ネットを見ていればインスタが流行っているだろうことは容易に想像できる。が、「インスタ映え」なる言葉は知らなかったなぁ。

ラジオで話題になっていた「インスタ映え」は、確かライカがインスタントカメラを発売したニュースからの流れだったと思う。「ゾフォート」というものがそれだと思うが、チェキのライカ版?とでもいいたくなるようなデザインだ。人と違うものを持ちたいというニーズには合うのかもしれないが、どれだけ売れるのだろうか。

それはさておき、そんな写真を取り巻く巷の状況とは全く関係ない話題を。久しぶりに写真の話である。最近あまり写真を撮っていないので話題にすることもなかったが、ここへきて私の心をぐっと惹きつける写真集の発行が相次ぎ、写真心(なんていうものがあるなら)にポッと小さな火が灯りはじめている。

相次ぎと書いたがひとつはまだ発行されていない。もうひとつは先々月予約販売が始まり、先月わが家に到着した。いずれも、以前深瀬昌久さんの写真集を入手したroshin booksから。次々といい企画の(というか私好みの)写真集・・・特にすでに入手不可能だと思われていた写真集を編集しなおして復刻してくれて大変ありがたいと思っている。

まず手元にあるのは、柳沢信さんの写真集。題名は「Untitled」。つまり「無題」という名前の写真集だ。柳沢信さんについては、2007年5月26日同年12月5日に記事にしているのでそちらを読んでいただきたいが、「写真に言葉はいらない」と痛快に言い放ちメジャーへの道を自ら捨てた感のある写真家である。大竹昭子さんの「眼の狩人」を読んで興味を持ったのだがなかなか写真集を見る機会がなかった。しかし、いつか見たいと思う気持ちが通じたのか、仕事で通っていたスタジオの社長の本棚で見かけ、お借りしたことがある。その時借りた写真集のタイトルは「写真」!まあなんと無愛想な、とも思えるが、それが柳沢信という写真家なのだ。

待ってました!しかも長いこと待ってました!とばかりに届いた写真集のページをめくった。私が以前借りた「写真」は1990年発行とのことなので27年ぶりに写真集が出たことになったようだ。60〜70年代の写真を中心に編集されているとのことだが、やはりいいなぁと思った。

なにがいいの?と問われると困ってしまう。柳沢が言ったように言葉では表現できないような気がする。いいと思うからいい。言葉で表現しようという努力を惜しむつもりはない。写真を言葉で語ることは、私にとって難しくもありまた虚しさを感じることでもあるからだ。そういう感覚を持っているから、柳沢信の写真に魅かれるのかもしれない。

もう一冊の写真集は6月に届く予定だ。これぞまさしく待ってました!の写真集。深瀬昌久さんの「鴉/RAVENS」である。このブログの左側フレームにリンクさせているが、この写真集こそ前々から手に入れたいと思っていたものなのだ。以前発行されたものは限定販売ということもあってすぐに市場から消え、べらぼうに高価な中古本があるのみで諦めていた。

今回の写真集は過去のものと全く同じではないと思うが、ベースは同じなので大いに期待している。以前買った「WONDERFUL DAYS」「AFTERWORD」ともにすでに売り切れ状態になっているところを見ると、深瀬さんは今でも注目されている写真家なのだろうと思う。販売元からのDMを見逃さなくてよかった!

それにしても、最近一眼レフのカメラを持って歩くのが負担になってきた。とくにこの冬は右腕を傷めてしまったので(テニス肘)なおさらだ。先日さくらまつりを見に行った時久しぶりに使ったが、左手を添えても痛い(T.T) 縦に構えることが多いのでなおさらだ。

以前は新しいボディが欲しいなぁ、などと思っていたのだが最近はあまりその気持ちはなくなってしまった。それより軽くて切れ味のいいカメラがいい。欲しいものはあるが、「きものじごく」にはまってしまったこともあるし当分我慢。数年前自分への誕生日プレゼントとして買ったFUJIFILMのX100Sを連れてどんどん出掛けたいと思っている。

17-0413-2.jpg「Untitled」より。錦帯橋をバックにした修学旅行ご一行様。不思議な雰囲気が漂う。

| - | 05:36 | comments(0) | - |









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