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金子常郎さんを悼む

16-1203.jpg

私はバラという植物に興味を持ち育てはじめてから未だ10年経っていない。現在ではかつてよりかなりバラの鉢も減り、バラに対する情熱が薄れつつあることは否めない。しかし、今後まったっくバラを育てなくなるかと言えばそれはないと思っている。もしかしたら、また多くのバラを持つようになるかもしれない。それほどバラは魅力的な植物だ。

10年にも満たぬバラとの日々ではあるが、バラが縁で知り合った方々は思いの他多い。そのうち一握りではあるが、バラのみならず私の人生に影響を与えてくださった方々との出会いもあった。「オールドローズとつるばらのクラブ」の重鎮として活躍されていた金子常郎さんもそのお一人である。

私はバラに興味を持ち始めてからも所謂「バラ会」に入る気持ちは持っていなかった。が、ある目的ができ、そのためにふさわしいと思われる「バラ会」を探して決めたのが「オールドローズとつるばらのクラブ」だった。今では会費を払い会報を読むだけの幽霊会員になってしまったが、「権威」を感じさせないクラブの雰囲気と会報に掲載される情報の価値により未だ会員でありつづけている。

ある目的とは、東日本大震災の翌日未明に主である木村暢子さんを失った青森十和田湖畔の「花鳥渓谷」についての情報を得る、ということであった。「花鳥渓谷」については以前も書いているので割愛するが、幸運に恵まれて訪れることができた「花鳥渓谷」に魅せられた私は、かつての姿を知る方々から様々な情報を得たかったのだ。当時「つるばらのクラブ」会員であった友人に相談すると金子さんに連絡をとってくれたので、改めて私からお手紙を差し上げたのだった。

はじめてお会いした時、金子さんはすでに80歳を超えていらっしゃったが、小柄だがとてもお元気で、そして酒がお好きだった。横浜で待ち合わせると、「飲みながら話しましょう!」とおっしゃり、明るいうちからビールを飲みながらいろいろお話を聞かせていただいた。その後も、お手元にある「花鳥渓谷」についての資料(ほとんどはバラ会の会報などに掲載されたもの)を送ってくださり、人間味溢れるお手紙が添えられていた。

金子さんは「花鳥渓谷」と木村暢子さんを失ったことを誰よりも惜しんだお一人だと思う。誰でもいいから、「花鳥渓谷」について書き残して欲しい、というお気持ちをお持ちだったのだろう。そのお気持ちに応えるためにも私はもっともっと自分に厳しくあらねばならなかったと深い悔いを感じている。

「つるばらのクラブ」では様々な勉強会やイベントが催されているが、私はほとんど参加したことがない。ゆえに金子さんとも滅多にお会いすることはなかったが、毎年クリスマスカードと暑中見舞いは送り続けていた。会報にも時々文章を寄せられていたので、ああお元気なんだなと安心していたのだが・・・ごく最近、バラ会などの会報に書き続けていらっしゃった文章をまとめた「園芸鶏肋集」(全2巻)を「鎌倉ばら会」60周年記念として出版された(金子さんは会長)。「鶏肋」とはどういう意味か知らなかったので調べてみると「取るに足らないものだが捨てるには惜しいもの」という意味のようだ。たいしたご謙遜だと思いつつ、多忙にかまけてまだ読まずにいた。

手に入れたとき、お手紙を書こうかとも思った。が、感想の一言くらいは添えないと失礼だろうと思い直してゆったり構えていたところに訃報が届き、おおげさではなく「慚愧の念」を感じている。

「園芸鶏肋集」はバラを中心にしたエッセイ(展示会の感想、バラを巡る旅行記、バラをめぐる随想、等々)が中心となっているが、金子さんがいかに情熱的にバラにかかわってきたかをあらためて知ることができる著作である。かなりのボリュームだが、70年間の集大成となるとこれほどになってしまうのかもしれないと思う。所謂専門書ではないが、父君の代から園芸に親しみ、ミスターローズこと鈴木省三氏にもかわいがられたらしい金子さんらしい多岐に亘る内容は今後なかなか出会えないものだと推察する。

金子さんに最後にお会いしたのは、昨年2月。Bunkamuraのザ・ミュージアムで開催されていた「キャプテン・クック探検航海とバンクス花譜集」展にご一緒した時だ。突然電話をいただき、一緒に行きませんかとお誘いを受けた。バラ会のお仲間たちと比べ物にならないほどお付合いの薄い若輩者になぜ声をかけてくださったか未だにわからないが、喜んで出掛けていった。他にもご友人をお二人お誘いになっており、4人で展覧会を観た後は(当然ながら?)酒を飲みながらの談笑となった。金子さんのお酒は楽しい酒で、饒舌に語りご機嫌だったことを記憶している。渋谷から東横線に乗って横浜経由で帰る(金子さんは鎌倉にお住まいだった)とのことで、帰りの電車もご一緒した。私が降りるまでずっと昔の話を中心に楽しげにお話しされていたことをよく覚えている。確かバレンタインデー近くだったので、小さなチョコレートをお渡しすると、少し恥ずかしそうに「いやはや、ありがとう」とおっしゃったお顔が今鮮やかに脳裏に浮かぶ。

昨日はお通夜で、恩を返せなかった悔いを胸に出掛けていった。ご親族以外では「鎌倉ばら会」の方々が多かったようで、お清めの席で会長としての金子さんのお話を聞くことができた。喪主であるご長男とも短いながらお話することができ、最後のご様子も聞けた。早々に引き上げてきたのだが、エレベーターで一緒になった方が鎌倉駅への道をお聞きになったのでご一緒することにし、千葉に帰られるということで横須賀線もご一緒した。金子さんが会社員であったころの同僚ということで、バラ会会員の方々から聞けない金子さんのお話をお聞きすることができた。名刺をいただいたので、近いうちにお手紙を書こうと思っているが、縁というものは不思議だとつくづく思う。

「園芸鶏肋集」はバラとそれに関わる人々に暖かい視線を持ち続け90歳で大往生された金子さんが私たちに残してくれた遺産だと思っている。興味のある方はご連絡いただければ購入方法などをお知らせしたい。1人でも多くの方に、読んでいただきたいと願っている。

●「園芸鶏肋集」の内容(「オールドローズとつるばらのクラブ」会報より)

   ・バラを巡って

   バラ(漫歩21篇)・ばらの春秋(30篇)・薔薇とは私にとって何か(9篇)・品種、

   栽培、病気、害虫、好きなバラ50種など(25篇)

   ・オールドローズ放談(17篇)

   ・バラの周辺(切手、絵、名前の由来など19篇)

   ・バラ園巡り(バラ園巡り、大会参加記録など14篇)

   ・バラ以外の植物(君子ラン、水仙、リコリス、ギボウシなど7篇)

   ・書評(7篇)

   ・追悼(25篇)

●総ページ数589ページ

●発行:鎌倉バラ会

●価格(協賛金):1部(上下巻・送料含)5000円

昨日は帰宅してから、ビールと日本酒を少し飲んでから寝た。ひそかに「献杯!」と胸の内で呟きながら。金子さん、ありがとうございます。心からご冥福を祈ります。

*「園芸鶏肋集」ご購入ご希望の方はコメントかメールでご連絡ください。

鎌倉ばら会にご連絡する方法もあると思います。

| - | 06:13 | comments(11) | - |
金子さんの葬儀に行く事が出来ず、残念に思っていたところ、このブログを見つけ読ませていただきました。金子さんに最後にお会いしたのは、2ヶ月前のこと。お元気そうに見えたのですが、ご病気でもあったのでしょうか。最後のご様子をお聞きする事が出来たとのこと。際障りのない範囲でかまいません。教えていただくことは出来ますでしょうか?不躾なお願いで申し訳ありません。
| mm | 2016/12/04 7:13 AM |
*mmさん

そうでしたか・・・
ご葬儀の場所が鎌倉とあって、行けない方々もいらっしゃったと
思います。
2ヶ月前にお会いになったんですね。金子さんとはどのようなお付き合い
だったのでしょう。もしよろしければお聞かせいただけると嬉しいです。

ご長男からお聞きした話ですが、10月に脳溢血でお倒れになり、その後
持ち直して療養中だったけれど、肺炎になってしまい残念ながら他界された、とのことでした。
mmさんがお会いになってすぐ、ということになるのでしょうか。
後から知ったのですが(鎌倉ばら会の方とお話していて)、お倒れになった当日は、鎌倉ばら会の催し事(たしか金子さんの出版記念だったか・・・すみません)がある日で、なかなかお見えにならないのでみなさん心配されたようです。

私が知っているのは以上のようなことだけですが、長く患ってということではなく、さほど苦しまれることなく逝かれたのではないかと思っています。
お通夜は(たぶん葬儀も)神式で、参列者がひとりひとり玉串を捧げるものでした。
会場にはばら会の方々が持ち寄ったバラが数ヶ所飾られ、お元気な金子さんの写真も置かれていました。楽しそうな表情の写真に少し救われたような気がした次第です。
| すみごん | 2016/12/04 10:37 AM |
返信ありがとうございます。
金子さんは、私の父と園芸でのお仲間だったのです。自宅にもお泊まりに来てくださるほどの仲でした。父の言葉から、金子さんに一目置かれているのだな…と、いつも感じていました。
その父が10月に亡くなり、金子さんが葬儀にきてくださった時にお会いしたのが最後になってしまいました。
ご病気の事や葬儀の様子もお聞かせくださり、本当にありがとうございました。
| mm | 2016/12/04 2:58 PM |
*mmさん

そうでしたか。お父上の園芸仲間だったんですね。
10月にお父上が亡くなり、今度は金子さん・・・さぞお心を傷めていらっしゃるかとお察しいたします。
今ごろはあちらで園芸談義などをされているのでしょうか・・・
つらいことをお聞きしてしまい、申し訳ありませんでした。
金子さんはお父さまが稀代のアマチュア園芸家と言われているようで、その血を受けてかバラだけでなく様々な植物に興味をお持ちだったとか。
mmさんのお父上とは楽しい時間を何度も過ごされたんでしょうね。
お返事、ありがとうございました。
| すみごん | 2016/12/05 8:17 AM |
金子さんがお亡くなりになったと先週知り、今日初めて金子さんのお名前で検索して、こちらのブログを見つけさせていただきました。私はバラの専門ではないのですが、高校生の頃に金子さんにお目にかかって花の集いという同好の会でいろいろとお話を聞かせていただきました。明るいうちからビールを飲みながらバラのお話しをなさったとこちらで読んで、金子さんらしいなぁと楽しそうにお話になる笑顔が目に浮かびました。「園芸鶏肋集」を読ませていただきたいのですが、注文方法を教えていただけますでしょうか。メールでご連絡差し上げようと思ったのですが、アドレスが見つけられませんでしたので、こちらにコメントさせていただきました。

| ym | 2016/12/25 10:07 PM |
*ymさん

はじめまして。
花の集い、ですか。いいですね。
金子さんのお話はお人柄そのまま、楽しく明るいものでした。
高校生のころとのこと、いつまでも思いでに残る経験をされた
んですね。

本の件ですが、お手数ですが以下のアドレス(★を@に変えてください)
までご連絡いただけますでしょうか。
「園芸鶏肋集について」と件名に入れていただければ、見逃さずに
ご連絡いただけると思います。
sumigon★fides.dti.ne.jp

よろしくお願いいたします。
| すみごん | 2016/12/26 2:47 PM |
コメント差し上げてから年末年始で忙しくなり確認を忘れ、お返事いただいていたことに気が付かずにおりました。

今日久しぶりに金子さんのことを思い出して、もう一度こちらのページを読ませていただいて、すでにお返事いただいていたことに気づいた次第です。大変申し訳ありませんでした。

お伝えいただいたアドレスにメールを差し上げようとしたのですが、アドレスが認識されないと表示されてしまいます。

お手数をお掛けし続けて恐縮なのですが、もう一度メールアドレスを教えていただけますでしょうか。

今回は毎日お返事を確認させていただきますので、どうかお許しください。
| ym | 2017/04/13 1:44 PM |
*ymさん

お久しぶりです。
あ、アドレスですが、★を@に替えてください。
そのまま書くと妙なものにひっかかりがちなのであえて★にしています。
よろしくお願いいたします。
| すみごん | 2017/04/13 1:58 PM |
*ymさん

今のところメールはいただいていないと思いますが、もし見落としがあったら申し訳ありません。
どうしてもメールが送れないようでしたら、こちらのコメント欄にてymさんのメールアドレスをお知らせください。こちらからご連絡いたします。アドレス表記の際は、@を★に替えるなどしておいた方がいいと思います。メールが送れた時点でアドレスをお知らせいただいたコメントはこちらで削除します。
よろしくお願いいたします。
| すみごん | 2017/04/14 3:08 PM |
早速お返事いただいていたのにお返事が遅れてすみませんでした。
1つ目のお返事を読んで送信を再び試したのですが送ることができず、アドレスを1つしかもっていないのでネット上で公開していか考えておりました。昨日は仕事で帰りが遅くなり2つ目のコメントを確認せずに寝てしまいました。申し訳ありませんでした。

ずっとアドレスをコピー&ペーストで試していたのですが、本日直接注力を思いついて試したところ正常にご送付することができました。お騒がせしてしまって申し訳ありませんでした。お時間のある時にご確認いただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。

| ym | 2017/04/15 12:28 PM |
*ymさん

先ほどメールが無事届き、お返事を送りました。
なにかわからないことがありましたら、メールください。
どうぞご遠慮なく!
| すみごん | 2017/04/15 3:10 PM |









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