少し前、「江戸」をテーマにしたとある企画を出す仕事を手がけた。何社かを経て動く仕事なので、意思決定者も複数。具体的な仕事として稼働するかはまだ未定だが、もし実現すれば興味のあるテーマなので楽しいだろうなぁと思っている。
けっこうスケジュールがタイトだったので(北海道旅行を控えていたし)、気持ち的にバタバタしてしまったが思わぬ出会いもあった。資料となる情報を探している時に、「江戸美学研究会」の存在を知り、そこで毎年出しているダイアリー「江戸帖」を資料として購入してみた。
ダイアリーなのでスケジュールなどを書き込むページがメインだが、各所に「江戸」にまつわる様々な情報が掲載されていて読んでおもしろいダイアリーになっている。表紙をはじめデザインも洗練されていて、見ていて楽しいダイアリーでもある。
表紙はいずれも伝統柄の中からブルー系のものが採用され(ジャパン・ブルー、ということでしょうか)、「波に千鳥」「雪輪散らし」「白波五人男」の3種類。私は迷いに迷って「雪輪散らし」を選んだ。中を開くと年間のカレンダー、3代豊国の「十二月丿内卯月初時鳥」(カラー見開き)、江戸の暦、二十四節気と七十二候と続き月刊スケジュール、そしてダイアリーとなる。ダイアリーの冒頭は左ページに各月に合わせた伝統柄、右ページにその月の行事と左ページで取り上げた柄の解説が掲載されている。
ダイアリーページでは右ページ下に様々な江戸に関するミニ情報があり、これも軽く読むには楽しいものだと思う。巻末にもまたまとまった江戸情報が掲載されていて1冊まるごと江戸づくし。メトロネットワーク図や江戸に関する知識を得られそうな施設を紹介する「江戸リスト」もあり、実用性も十分。
私は資料として購入したので実際に書き込む予定はないが(自分のスケジュール帖はすでに用意してあるし)、時々開いて江戸知識を少しずつ身に付けたいと思っている。仕事にも役立つかもしれないしね!