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藍への愛

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6月も半ばを迎えようとしているが、天気がいい日はもう完全に夏!である。7月、8月の暑さはさらに厳しくなるだろうが、体感的にはすでに夏!初夏ではなく夏!(しつこい)

昨日はカタコト会が主催する「型彫り、型染め、カタヤブリ!」展に行ってきた。午後3時からの「東南アジアの布づくり」という講演を聞くのが目的だったが、展示されている型染の作品も見てきた。なんでも実物を見ることがたいせつ!

東南アジアの布づくりについては別の機会に書ければ書いてみたいと思っている。ラオスの布については、以前なんどか見る機会があったが、カンボジア、ベトナム、チベットの少数民族などの布についてはほんの少ししか知識がない。アジア系の小物を扱っている店などで見かけるものもあるが、現地の様子などを聞くことができて興味深かった。

最初に書いたように、昨日は天気がよくてかなり暑かった。天気がいい日はきものを着ることにしているので着ていったわけだが、この時期着るものに困るのは洋服の比ではない。できるだけ涼しくしたいのは山々だが、たとえば小千谷ちぢみを着るにはまだ早い。透けるものはやはり早くても6月下旬からだろう。

ということで、届いたばかりの阿波しじらを着ていった。藍染め(化学染料なので本藍ではない)の紺地に瓶覗き色の小さな資格が並んでいる柄。2年間は無地と縞しか着ないと決めていたのに自分のルールを破ってしまった。遠目には無地に見える、ってことで(^^;)

阿波しじらは思っていた以上に薄くて柔らかくて着ていて気持ちいいものだった。はやり着てみないとわからないと実感した次第。しじら織りといって楊柳加工のような感じになっているので肌に接する面が少なく、涼しい。いたってカジュアルなものなので衿なしで浴衣としても着られる。柄にもよるがいわゆる「ザ・浴衣!」という柄でなければ衿をつけて夏きものとしても着られて便利だ。お値段もカジュアルなところが嬉しい。

着るものに関していえば、私は昔から紺より黒が好きだった。きものを着るようになってからも、グレーを中心に揃えたいと思っていた。これは今でも変わらないが、紺色も捨てがたいと思うようになっている。

はじめてリサイクルきものの店で買ったのが紺の結城紬だった。やわらかくて着心地もいいのだが、着終わった鏡を見ると、想像以上にしっくりくるのには少し驚いた。なんとなく・・・ではあるのだが、他の色を着た時には感じないものを感じた。

今回の阿波しじらもそうで、なかなか顔映りがいいように思える。紺色・・・藍色といった方がいいかもしれない・・・は日本人に最も似合う色なのかもしれない、と以前から感じてきたことを改めて実感した。真っ黒な髪にも似合うが私のような白髪まじりやほとんど白髪になっても似合いそうだ。逆に、明るい色に染めた髪ではちょっとしっくりこないかもしれない。

藍染めは奥が深い。ごく淡いブルーから黒に近い色までその表情は無限である。あまり意識してこなかったが、そもそもデニムを着つづけてきた私にも藍への愛は育ちつづけているのかもしれない。昨日の会場に藍、ヤシャブシ、茶で染めた糸で織ったものが展示されていたがとてもステキだった。触っていいとのことだったので触れてみると見た目よりも柔らかくて、こんなきものが着てみたいものだ、とついつい(^^;)

そういえば、浅草のアミューズミュージアムが来年3月で閉館するらしい。その前に行ってボロをもう一度見てこなくては。藍染めされた布にほどこされた丹念な刺子をまた見たい。

*梅雨入りしたと思ったら天気・・・で、台風?

*昨日の会場に三橋工房(江戸紅型)の半幅帯をつけている方がいた。やっぱりいいわー

| - | 09:04 | comments(0) | - |
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