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プラスティック問題

18-0119.jpg

・・・久しぶりに立ち寄ってみた青山スパイラル。なにやら奇抜な展示が!・・・

 

昨日の朝のラジオでアオウミガメに起きている異変を知った。メスが急増し、オスがかなり減っているとのことだ。なぜか・・・私は全く知らなかったのだが、ウミガメの性別は孵化する時の温度によって決まるらしい。親カメが海から砂浜に出てきて穴を掘り産卵するのはニュースなどでも見たことがある方も多いことだろう。そして、その穴の中の温度は下に行くに従って低くなる。何度が基準なのかはわからないがある程度地温が低いとオスが生まれ、高いとメスになる・・・というから不思議だ。

ウミガメは生まれたらできるだけ早く海に帰らないと危険だ。ねらっている動物がたくさんいるのだから。で、種の保存の原理から上になっているタマゴから生まれたメスが先に海に戻り、その後でオスがえっちらおっちらと海をめざす。オスがかわいそうだが、それでバランスがとれていたならそれでいいということになろう。

しかし、近年の地球温暖化の影響なのか、地温が下がらず下の方になったタマゴからもメスが生まれているらしい。アオウミガメのオス、ピーンチ!というより、メスが異常に多くなればアオウミガメ自体がピーンチ!ということになりそうで心配だ。

地球温暖化については、だいぶ以前から問題視されており対策も各国で為されているとは思う。それが十分とは言えないのはわかっているし、今後も生活者レベルで考えていかなければならないこともあるとも思う。しかし、生態系にかかわる問題として、温暖化よりもっと気になることがある。

プラスティック問題である。以前からプラスティックを飲み込んだと思われる動物たちが死んだというニュースはたまに伝えられてきた。不用意に廃棄された網に足がからまって溺れたという話も聞いたことがあるような気がする。その度に心が痛んだが、具体的にどの程度のものなのか調べていなかった。

私のところにはグリーンピースなど環境保護団体からのDMが定期的に届く。最近のニュースを伝えるものが多く、時には署名活動への参加などを依頼も含まれる。モノを売らんがためのDMは読まずに捨てることが多いが、こういったものはとりあえずざっと目を通すことにしている。

国際環境NGOグリーンピースは昨年12月27日に南太平洋のヘンダーソン島に流れ着いたゴミについて伝えている。この島は無人島らしいが、島の海岸には周辺海域から流れ着いたゴミがなんと18トンも打ち上げられているとのことだ。ほとんどが人間の活動に由来するゴミで、島はそれらのゴミに覆われているという。

これは極端な例かもしれないが、地球上の海のあちこちで人間由来のゴミが流れ、海を汚染しているのが現状のようだ。

グリーンピースUKはカツオドリ、ツノメドリ、ウバザメなどがゴミによってどれくらい影響を受けているか調べ、海鳥の繁殖地として国際的に知られているベースロック島でプラスティックゴミを確認したとのことだ。

プラスティックを食べてしまったらどうなるか。自分が食べたら、と考えれば簡単だ。窒息するか、内蔵を傷めるかいずれにしても大事である。泳いでいる時にプラスティックにからまれたらどうなるか。動けなくなり溺れる(窒息する)。今、海洋生物がさらされている危機は、人間にもたやすく想像できる危機であり、覚悟さえすればすぐにでも対策を立てられるものだと思う。

実際のことろ、アメリカ、インド、モロッコなどのいくつかの自治体では、完全にプラスティックを使用禁止にしているらしい。たとえば、インドのカルナータカ州では、問屋、小売店、貿易業者もプラスティック袋、プラスティック皿、カップ、スプーン、ラップなどのプラスティック製品を使用したり販売したりできなくなっているという(グリーンピースの記事より)

サンフランシスコは2007年にプラスティックのレジ袋使用を禁止。2014年にはプラスティックボトルを市の私設内で使うことを禁止したとのことだ。2015年にはホノルルで使い捨てのプラスティック袋の使用が禁止され、タスマニアのコールズベイも2003年に早くも禁止。フランスでは大手スーパーで使われていた使い捨てのプラスティック袋の使用を禁止している。

成果的にはまだまだ対策をとっている自治体は少ないかもしれないが、利便性だけを追求して済んでいた時代はとっくの昔に過ぎ去ってしまったのだ。便利だから、手軽だからと当然のように使い、人によっては安易に捨てたりしていたプラスティックが生態系へ大きな影響を与えつつある今、地球人のひとりとして私も考えていかなければと思う。

ゴミの捨て方に気を配るのはもちろんだが、やはりできるだけプラスティック製品を使わないようにしなければならない。が、これがなかなか難しいのだ。家庭ゴミの中に占めるプラスティックゴミがいかに多いか・・・これは日々感じていることである。リサイクルに回すのもひとつの方法ではあるが、そもそもできるだけ使わないようにすればリサイクルの手間も少なくなる。それはわかっているのだが、はてさて具体的にできることはどれくらいあるのだろうか。

スーパーのレジ袋はもらわないようにする。なるべくプラスティック包装でないものを買う。ペットボトル飲料は買わないようにする。食べ物は残さず食べられる量だけ用意する(保存のためのラップ使用を制限するため)、袋に入れなくても問題のないものは商品だけを受け取るようにする・・・うーん、これくらいか。

これくらいでも実行は簡単ではない。まずプラスティック包装でない商品を探すのに苦労しそうだ。また、あったとしても値段が大きく異なれば財布と相談しなくてはならない。やはり個人ができることには限界があり、自治体や国のレベルで真剣に(そして早急に)取り組んでもらいたいものだ。

顰蹙を買うことを覚悟して言えば、私は人類がしたことで人類が苦境に陥っても、それはそれで仕方ないと思っている。もちろん、突き詰めて言えばの話ではあるが。Aという国でやらかしたことのツケが同じことをやっていないBという国に影響を及ぼし、Bがとても困ることになったら確かに理不尽ではある。その理不尽さに怒る気持ちは私にもある。しかし、因果応報はあると思う。いずれAにも自分たちがしたことのツケが回ってくるに違いない。

ひねくれ者と言われようが人類愛がないと言われようが、私は人間がやったことで動物たちが苦しむのがとてもつらい。動物だけでなく植物が危機にさらされるのがつらい。無条件でつらいのだ。何事においても年々いいかげんさに磨きがかかっている私ではあるが、この思いだけは年を重ねるたびにかえって強くなっているような気さえする。

自分の周りを見まわしてみる。ああ、なんとプラスティックが多いことか。途方にくれてしまいそうだが、そうもしていられない。少しずつでもいいから何かをしていかなくては・・・

*昨日は雨だったのであたたかいとは思わなかったが・・・

*気づけば手袋なしでも困らなかった。やっぱりあたたかかったのね。

*そろそろ梅の便りが届くころか。

| - | 08:43 | comments(2) | - |
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