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日々の内側
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晴れ着ね・・・

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成人式に着る晴れ着が当日になって着られなくなった・・・いきなり契約していた店が閉店してしまって途方にくれる若い女性たち・・・のニュースが盛んに取上げられている。まったくひどい話である。少しずつ状況が明らかにされつつあるようだが、業績不振は数年前からだったらしいから、これはもう計画的な行動、つまり詐欺であろう。被害に遭われた方々は本当にお気の毒だ。

それでもテレビでは成人式当日の振り袖姿が何度も映され、晴れやかな顔をした女性たちがインタビューに応じていた。足の先から頭までこれでもか!というほど飾り立てたその姿は、若いからこそのものだと改めて思いながら見ていたのだが、「さぞかし重たいだろうなぁ」「寒くないのかなぁ」などと思うことはひどく現実的。似合うかどうかといえば、うーん・・・人によるかな?(と、ごまかしておく)。

成人式の晴れ着といえばもちろん振り袖で、ピンからキリまでお値段はいろいろだろうが決して安いものではないだろう。そして着る機会は成人式の他一度か二度あればいいのではないだろうか。そういうものに金を払うのはもったいないということで、レンタルで済ます人が多いのも頷ける。

着付けとなると、これはもうよほど上手な人でなければプロに頼らざるを得ないだろう。とくにあの帯!あれは自分では決して結べないと思う。下手すると2人がかりでないと結べないのではないか。晴れ着一式のレンタル、着付け、へアセット(ヘアアクセサリーも)、メイク・・・「一生に一度」の思いでのために大変な金と労力がかかっているんだなぁ、と妙に感心してしまう。今回詐欺を働いた業者についても、2年前から契約していたとか60万円払ってしまったとか。いやはや。

以前にも書いたような気がするが、私は振り袖というものを着たことがない。当日はアルバイトをしていた。妹は大学進学をあきらめる変わりに着物を買ってもらう約束をしていたが、周囲のアドバイスにより振り袖ではなく付け下げを作ってもらっていた。淡いクリーム地のもので、「これなら30代、40代でも着られる」と言われていたと思う。帯を選べばたぶんその通りなのだろう。

ガリガリに痩せていた妹は山口小夜子ばりのボブヘアできっちりメイクをし、その着物を着て当時付き合っていたボーイフレンドと写真に納まった。父が写真を撮っているとき私も傍らで見ていたのだが、にぎにぎしい振り袖よりもずっといいと思ったことを覚えている。メイクが濃すぎるような気はしたが。

その着物は妹が一番好きだった伯母が亡くなった時に棺の中に入れた。もう着るつもりもなかったのだろう。帯はどうしたのだろう。どんな帯だったか全く記憶にないのだが、きものに興味を持ちはじめたら気になってきた。たぶん帯で若々しさを出したはずなので、もういらないとばかりに処分してしまったのかもしれない。今度聞いてみよう。

昔は子どものうちに命を落とすことが多かったから、20才を迎えることはたしかにめでたいことだったのだろう。しかし、今となっては成人を迎えるのは特別なことでもないし、本人もまだまだ子どもっぽい人が多い。単なるイベントにすぎなくなっている成人式のために、みなが一様に晴れ着を着る習慣もそろそろ考えてもいいような気もする。母親や祖母のきものが合えばそれを着てもいいし、着るもの以外に目を向けてもいいのではないだろうか。

とはいえ、娘を持ったことがない私が言っても説得力はないだろう。晴れ着は母親の楽しみでもあるようだから。今回のようなことがあると業界全体の信用度が落ちると懸念する業者もいるようだ。ネットなどで気軽に予約できるのもいいが、堅実に営業している店を自分で探して近くの美容院で着付けしてもらうなどの方法も見直してもいいかもしれない。いかがなもんでしょうかね。

*肩を出して「夜鷹」みたいな着方をしている連中がいるんだって!?

| - | 09:34 | comments(6) | - |
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