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聴き比べ「一人」

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前にもひとつの曲を聴き比べた時の記事を書いたような気がする。が、何の曲について書いたか忘れてしまった・・・歌ではなくて落語だったかも?

先日ふと再読したくなって探したが見当たらず、仕方ないのでもう一度買った「黒い花びら」を読んだ。一年前くらいに読んだのだからあるはずなのだが・・・もしや古書として処分してしまったのか。捨てるか残すかの判断は割と早い方であまり後悔したこともないのだが、たまーにこういうことがある。

本については昨年8月5日の記事で書いているのでそちらを。もう一度読んでみて、水原弘の歌が聴きたくなって動画をあれこれ見ていたら、どういうわけか「一人」という曲がYouTubeの右サイドのリスト(?)に入っていた。お、なつかしい!と思って聴いてみたら作曲者である井上尭之さんが歌っているバージョンで、これははじめて聴いた。ついでに同じくリストに入っていた柳ジョージさんの歌も聴いてみた。うーん。好みにもよるが、私はやはりデイブ平尾バージョンがいいかなぁ。

「一人」は、かつて一世を風靡した(かな?)ドラマ「傷だらけの天使」の最終回、しかもラストシーンで流された曲だ。このドラマは見たり見なかったりしていたので最終回に至るまでのストーリーはわからない。萩原健一&水谷豊のコンビが怪しげな請負仕事をやり、毎回すったもんだする・・・という印象はあるのだが。最終回も見た記憶がないのだが、水谷豊か演じるアキラが死んでしまい、オサム(ショーケン)が遺体をドラム缶に入れて東京湾の埋め立て地に行き捨てるシーンで終わる。ドラム缶を乗せたリヤカーを引いてがむしゃらに歩くオサムの姿に「一人」が重なっていく。

デイブ平尾の声や歌い方には、どこか投げやりな雰囲気が漂う。しかし、それだけではなく哀しげで微かなぬくもりを含んでいる。私自身が贔屓にしているのでそう感じるのかもしれないが、「一人」という曲はやはりデイブ平尾にぴったりで彼以外だと物足りない。

柳ジョージバージョンは別のドラマ「祭りばやしが聞こえる」に採用されていたらしい。このドラマのテーマ曲を柳が歌っているのでその流れか。年を経てライブハウス出演時などにも「一人」を歌ってたようで柳自身もけっこう気に入っていたのではないだろうか。

作者である井上尭之バージョンは、声の質にもよると思うがちょっと甘い感じがしてちょっと・・・が、いい曲を作ったというだけで私には十分である。

音楽にも「刷り込み」というものがあるのだろうか。最初に聴いたものに対する執着に似た感覚が自分の中にあることを時々感じる。小学生のころ、はじめてステレオというものがわが家にやってきた時、父が買ってきたシングル版の「ツィゴイネルワイゼン」が好きで、大人になってからいろいろ聴いてみたのだがどれもピンとこなかった。あのレコードは誰の、いつの演奏だったのだろうか。もう手元にないので知ることができず残念だ。

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