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カセットテープ!

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私の世代なら昔はかなりお世話になったと思われるカセットテープ。最近また人気が出ているという。ラジカセなる、これまたなつかしいものも生産販売されているとのこと。すっかり廃れたと思われるものも、いつまた日の目を見るかわからないなぁ・・・と思うとちょっと嬉しい。

カセットテープが再ブームといっても、今人気なのはミュージックテープというあらかじめ録音され販売されているものだ。数年前、某ベテラン歌手のファンクラブ会員誌の仕事をしたことがあり、コンサートなどにも出かけた。会場ではいろいろなグッズが販売されていたが、CDだけでなくミュージックテープもあった。ファン層が高齢者なのでCD再生装置を持たない人が多いらしい。昔ながらのカセットの方が気楽に扱え需要もある程度あるのだろうと思った。

しかし、昨今のカセットブームは若者まで及んでいるという。今朝のラジオでも取上げられており、カセット好きの若者へのインタビューによると、アナログな音質がいいという。手のひらに収まる大きさも「かわいく」インスタ映えするらしい。高齢者と共通しているのは、彼らもまたミュージックテープを聴いているということ。昔のような録音メディアとしてカセットテープを使っているわけではないのだ。

私もかつてはカセットテープを愛用していた。CDがまだなかった時代だ。レコードをコピーするだけでなく、複数のレコードから特に気に入った曲を選んで1本のカセットに入れて編集したり、FMラジオをエアチェック(この言葉、わかる?)したり。当時はそういう人が多かったので、録音を意識した番組づくりをしていたと思う。たとえば、最初に放送する曲名をいくつか紹介し、その後は音楽を流し続ける、など。

そうやって録音したカセットテープをかなり持っていた。ジャンル別にカバー(?)の色を変え、背表紙に当るところにはインスタントレタリングを使ってタイトルやアーティスト名を記し、曲名も丁寧に書いた。そして、何度も何度も聴いた。

社会人になったばかりのころ、ラジカセでは物足りずにコンポなるものを買った。よくわからないので家電量販店に行って店員と相談し、レコードプレーヤー、チューナー、カセットデッキ、スピーカーを揃えた。すべて違うメーカーのものだったと思う。結婚する時に実家に置いてきたが、今はもうない。壊れたか邪魔になったかで処分したのだろう。

あのころは本当によく音楽を聴いた。音質にこだわるというほどではなかったが、パソコンのスロットにCDを入れて小さなスピーカーで聴く・・・いやいやiTunesを立ち上げて聴いている今と比べたら、音楽に対する愛着はかなり強かったと思う。今は・・・CDプレーヤーが壊れてもそのままになっているのだから。

若いころあれほど熱心に録音し編集して作ったカセットテープ。今住んでいるところに引っ越してきた時はまだ未練がましく持っていたのだが、何度目かの大掃除の時に処分してしまった。かなり迷ったのだが、今後聴く機会もない(再生する機械もないし)と思って。

しかし、今朝のラジオを聞いていて、やはり捨てずにおけばよかったかなぁと少し後悔している。若者向けのラジカセをソニーなどが販売しているというし、昔自分が愛用していたテープを聞く機会だって作ろうと思えば作れるようになったのだ。やれやれ。

そういえば、先日実家に行った時に父のカセットテープがたくさん残っていることを知った。民謡教室に長く通っていた父はいろいろ録音し家でも練習していたようだ。父自身の声が入っているカセットもあるのかもしれない。妹は処分しようか残そうか迷っていたが、今度行った時に残しておくよう言っておこう。

| - | 08:44 | comments(2) | - |
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