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ネックがネック?

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先日きものを着た時に、「首が長いから似合うわね」と褒めてもらった。まあ、短いより長い方がいいのだろうが、私の場合無駄に長いというか長いがゆえの問題がいろいろあるように思われる。

まず見た目。きものの場合はいざ知らず、普段は洋服である。これからの季節はTシャツなど衿がないものを着ることが多くなるが、首が長いと間抜けて見える。ヘアスタイルをショートカットにしようものなら、さらに間抜ける。そこでストールを首にぐるぐる巻くことになるが、日焼け止め効果はあるものの外を歩いている時はいささか暑い。

また、長いとおのずから目立つ。きれいな首ならいいが、寄る年波で私の首は悲惨なことになっている。だいぶ昔、テレビで女優が首の手入れに一番神経を使っていると言っていた。首には年齢が出ますから、と。それを見てなるほどと思い、手入れしなくちゃなぁと思ったものの何もせずここまで来てしまった。自業自得。

着るものについてもうひとつ言えば、タートルネックのセーターの首部分の長さが足りなくて寒い。だからその上からまたストールをぐるぐる巻くことになる。夏も冬もストールは私にとってたいせつなお助けアイテムなのだ。

見た目以外にも不具合が生じがちだ。筋肉がしっかりついていないからかもしれないが、首の負担が大きくなりがちで、首のあたりが年がら年中緊張しているような気がする。頭の重さは人並みだと思うが、それを支える首が長いと頚椎にかかる負担は大きくなる、と以前整形外科医から聞いた。

私の頚椎もそうで、7つある骨が平均的な人より少し長く、そのため頚椎板が傷みやすいようだ。以前アルバイト仕事で首にけっこうな力をかける作業をしたら、翌日から手はしびれるわめまいはするわで困ったことがある。レントゲンを撮ってもらい、頚椎症といえるほどひどくはなかったのでまず安心したが、首に負担がかかるような動作はできるだけ避けるように言われている。

とはいえ、日常生活ではそうもいかない。たとえば洗濯物を干すという作業が私は少々苦手なのだ。ほんの数十秒にすぎないのだが、ぐっと首を上にあげている体勢がけっこうつらい。蛍光灯の交換にも手間取る。

書店でも図書館でも高いところにある本を取るのにかなり苦労する。私にとって長いネックは生活する上でのネックになることもある、ということだろう。

物事の障害になるものを「ネック」というが、それは人間の首ではなくボトルネックのことだ。急に細くなっているので中に入っているものがそこで滞ることから出た表現だろう。ワインの瓶や鶴首の青磁などは見ていて美しいが、私はイキモノだ。今後さらに身体の衰えが進めばまた不具合が出るかも知れない。そう思うといささかユウウツではあるが、自分の身体なのでなんとか付き合っていくしかない。とほほ。

| - | 07:46 | comments(4) | - |
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