ジャジャジャジャーン!きもの地獄に落ちてからはや5ヶ月。ようやく実際にきものを着ることができた。といっても、着せてもらっただけだけれど。昨日は中学校時代の同窓会。まず第一段階としてこの日を目標にしていろいろ揃え、コーディネートを考えてきたので感慨深いものがあった。
きものに関心を持つようになったきかっけは、以前の記事にも書いたオオカミの帯留。同窓会でデビューさせたいと思っていたのだが、帯を別のものにすることにしたのでもう少し待ってもらうことにした。昨日は、大島のきものに源氏香の文様を染めた黒い帯。帯揚げ、帯〆は象牙色。柄の着物に柄の帯だが、これくらいならうるさくないと思う。帯の締め方は、角出しというスタイル。自分にはこちらが合うかなぁと思ってお願いしてみた。
同窓会は13時からだったので、余裕をもって12時までに仕上がるように伝えたがさすがプロ。予定より30分も早く終わってしまった。ヘアスタイルはあまりきっちりしたものでない方がいいと思ったのだが、美容師さんが夜会巻きが合うのではというのでお任せ。仕上がりを見たら・・・うーん、ちょっと違うかなぁ。もう少しさりげない方がいいかなぁ。そう思ったが、一応人が集まる会に行くのでよしとした。
先週から着付教室に通いはじめたのだが、着付けの仕方は人それぞれで使うものも微妙に違う。補正用にタオルを数本使う人もいれば、そうでない人もいるようだ。昨日はタオルを4本ほど用意していったのだが(教室の先生が私にはタオルが3本くらい必要だと言ったので)、2センチくらいの厚みの綿を腰あたりに当てただけでタオルは1本も使わなかった。
しかしまあ、何本もの紐をしっかり結ぶので苦しい!普段いかにラクチンな格好をしているかよく分かった。姿勢が悪いとさらに苦しいので背筋を伸ばしお腹をひっこめる姿勢をとらざるを得ない。姿勢を正す訓練にはなるなぁ、昔の人はだから姿勢がよかったのかなぁ、などと妙なことを考えたりした。
同窓会は16時までだったので、着てから家に帰るまで約5時間。歩き方は少しずつ慣れてきて、当初よちよち歩きのようだったのが少しはスムースに歩けるようになった。いつもパンツ姿の私は大股で歩くので、小股でスタスタ歩くのは苦手。が、やはり慣れというのだろうか、帰るころにはあまり抵抗感なくスタスタ歩き、階段の上り下りも苦でなくなった。
残り1時間くらいから腰が痛くなってきた。たぶん、姿勢をよくするためにいつも使わない筋肉(私にも筋肉はある。一応)を使ったからだと思う。きものを着ることによって、自分の身体についても分かることがあると思った。要するにだいぶ衰えているということだ。
さて、同窓会には生徒87人が集まったので、私以外にもきものを着てくる人が何人かいるだろうと思っていたが、いなかった。地味な色のきものなのに妙に目立ってしまい、いろいろな人に声をかけてもらった。ヘアスタイルのせいだと思うが、「どこの店のママかと思った」とか「どちらの老舗旅館の女将?」などと言われてしまい苦笑するしかなかった。似合うと褒めてもらったので、着慣れているように見えたのだろうと勝手に思い込むことにした(^^;)
さてさて、昨日は第一段階。これからは、自分の努力で進んでいくことになる。着付教室は初心者クラスとして4回、1回につき90分なのであっという間だ。覚えきるということはできないので、自分で何度も着てみることによってしか進歩しないように思う。狭い部屋、猫たちをよけながら着付けの練習をするのはかなり難しいのだが、はじめた以上なんとか形になるまでがんばるしかないと思う。
最後に、ここまで来られたのは物心両面でサポートしてくれた家人といろいろなアドバイスをくれたり襦袢を縫ってくれたりした師匠のおかげだと思っている。大いに感謝!